無料Wi-Fiやカード使えぬ

観光立国へ向けた基本的なインフラについても、多くの不満が寄せられた。特に無料Wi―Fiやクレジットカードといった決済手段の整備については「先進国なのに」という落胆の声も多かった。

外国人客に人気の浅草寺でも、「無料Wi-Fi」の表示は少ない(東京都台東区の浅草文化観光センター)

2位の「無料Wi―Fiの整備の遅れ」を指摘したのは、回答者の約3割。最近では街中で「フリーWi―Fi」の表示を見かけることも増えたが「ほかの国に比べ少ないし、使いにくい」(オーストラリア人59歳女性)。

店内で無料Wi―Fiが使えるとうたう店でも、事前に別途ネット接続をしてアカウント開設が必要だったり、プロバイダー契約が必要だったりという具合だ。Wi―Fiが使えるという条件で宿を探したのに、使えたのはロビーだけだったという笑えない話も。「日本ではメールチェックすらできないのか」(ニュージーランド人21歳女性)と悲痛な叫びが聞こえてくる。

決済手段をめぐる不満も。5位の「現金しか使えない店が多い」と、9位の「日本円の引き出しや両替」だ。ただし、前者については「日本は現金社会」というイメージの強さから来る思い込みもあるようだ。

ビザ・ワールドワイド・ジャパン(東京・千代田)は昨年、外国人300人超を対象に調査を実施。回答者の6割は、店に貼られたクレジットカードのステッカーを見るまでは、カード決済はできないと思い込んでいたという。「店のドアにステッカーを貼るだけで、入店客数や購入単価を上げる効果がある」(表参道地区の商店が加盟する原宿表参道欅会)

「手持ちのキャッシュカードで現金をおろせるところが全然ない」(オーストラリア人49歳女性)という不満は解消に向けた動きも出始めた。NTTデータが納入する大手行などのATMでは、2015年度をめどにアジア・オセアニア地域の銀行のキャッシュカードが使えるようになる見込みだ。

意外なところでは10位の「土産物屋が少ない」。確かにキーホルダーやマグネットといった土産物の定番を都心で調達するのは難しそうだ。

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