専門家お薦め 「旅、夢気分」を楽しめる地図帳15冊

なるほど知図帳 日本2014(昭文社)

春はまだ遠く、厳しい寒さが続く。思うように外出できない日でも、ユニークな地図帳を手に取り、思いをはせれば心が弾む。読むだけで手軽に疑似旅行を楽しめて、行楽シーズンに向けた旅行の計画にも役立つ。専門家にお薦めを聞いた。

<日本の今を再発見>


1位 なるほど知図帳 日本2014 330ポイント
■グラフや写真がいっぱい 「知図」と表記する通り、地図のほかたくさんのグラフや写真を使って、近年話題となった71のテーマを深く掘り下げる。例えば2020年に開催予定の東京五輪では、予定地を見下ろす地図に英国や中国など近年の五輪開催国のデータを合わせ、読者の興味を引く。
日本の財政状況や人口問題など硬派な話題が多いが、世界遺産や全国を走る鉄道ローカル線などを取り上げたページは写真が豊富で、眺めるだけで心が躍る。「多様な面白いテーマを地図化しているのが楽しい」(吉津直樹さん)、「経済問題から血液型の分布図までなんでも載っている」(山口奈美子さん)(2)昭文社(3)1680円


2位 日本各地の味を楽しむ 食の地図 320ポイント
■食べ歩き旅の計画作りに 伝統の素材をいかした郷土料理など日本各地の「ふるさとの味」をおいしそうな写真とともに地図にまとめた。北海道から沖縄までのグルメ情報は食べ歩き旅の計画を立てるのにピッタリだ。
「すし」「丼もの」「鍋もの」「麺類」など人気のある料理には特集ページを設けた。米、野菜、肉類、魚介類といった食材から全国を眺める資料ページも楽しい。「全国各地の人気料理や特産品、食材などを都道府県単位で眺められる。食文化と地図を合わせ、まさに旅行に行きたくなる1冊」(米家志乃布さん)(1)岸朝子(監修)(2)帝国書院(3)2100円


3位 日本百名山地図帳 250ポイント
■登山コースわかりやすく 作家・深田久弥氏の名著「日本百名山」(新潮社)に登場する山々について、山の特徴や登山コース、都市圏を起点にした登山口までの公共交通手段などがまとまった実用的な地図帳。「一度は登りたい名山のコース、所要時間、見どころが満載。『噴気ガスに注意』などの記載が行き届いている」(和田加奈子さん)(2)山と渓谷社(3)2310円


4位 地形を楽しむ東京「暗渠」散歩 240ポイント
覆われた河川など「暗渠」をたどると、ただの散歩が胸躍る探検になる。(1)本田創(2)洋泉社(3)2520円


5位 地図の楽しみ方 190ポイント
国土地理院の地図製作の過程ルポやデジタルマップの使い勝手の検証など様々な情報を網羅した。(2)洋泉社(3)1890円


<昔の日本を探訪へ>

1位 地図で訪ねる歴史の舞台 日本 370ポイント
■史跡めぐって時代をたどる 現代地図の上に、戦国時代の合戦や武将が築いた城の位置などを重ねて見せる。歴史小説や時代劇を楽しむのに格好の参考書。全国各地の歴史を網羅した地図のほか、坂本龍馬など歴史上の人物の生涯を地図と共にたどることもでき、歴史・地理の両面で知識が深まる。
城跡など現在の情報も満載で、旅行ガイドとしても便利。「地図帳で振り返ることで、歴史の動きがそのまま分かる」(安川貢太さん)、「記事が増えて、より見やすい」(内田順文さん)(2)帝国書院(3)2100円


2位 地図と愉しむ東京歴史散歩 地形篇 330ポイント
■高級住宅街になる高台の物語 豊富な地図や写真資料に過去の小説や随筆に残る描写を重ね、東京の歴史をひもとく。
麻布(港区)など高級住宅街になる高台の物語は興味深く180以上の「お屋敷」リストも。「同シリーズ『都心の謎篇(へん)』もぜひ一緒に」(渡辺淳子さん)(1)竹内正浩(2)中央公論新社(3)1050円


3位 重ね地図シリーズ 東京 昭和の大学町編 270ポイント
■劇的な街の変化にびっくり 現代と、東京五輪(1964年)開催を控えた1960年ごろの東京の地図を重ねる。高度経済成長期の劇的な街の変化は見もの。「(団塊世代などが)青春時代を振り返れる1冊」(清水諒さん)(1)太田稔、地理情報開発(地図編集・製作)(2)光村推古書院(3)2100円


4位 東京時代MAP 大江戸編 260ポイント
(1)新創社(編)(2)光村推古書院(3)1785円


5位 古地図で読み解く 江戸東京地形の謎 240ポイント
(1)芳賀ひらく(2)二見書房(3)1890円


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