presented by 日本能率協会

「次は自社ブランディングを強化」[PR]三重県の老舗企業の挑戦

「兼業・副業人材はひたむきだった」と語る山二造酢の岩橋邦晃社長

第3回 兼業・副業、企業と人材の双方にメリット

兼業希望者に協力を求めるにあたって山二造酢株式会社(津市)の社長、岩橋邦晃さんに不安がなかったわけではない。「果たして相手はちゃんとした人か、こちらが知りたいノウハウをきちんと教えてくれるのか」。いいかげんな対応でお茶を濁されてしまわないかと当初、懸念したのは事実だ。

だが、いざフタを開けてみると、手を上げてくれた東京や福岡で本職を持つ3人の男性は、みなひたむきだった。「報酬など二の次で、自分がこれまで培ってきたスキルを地方の中小企業の活性化に役立てたいという思いがストレートに伝わってきた」(岩橋さん)。不安は杞憂(きゆう)に終わった。

新型コロナウイルス禍はいまだ収束の兆しが見えない。経済活動の低迷で、働いても給料が増えないといった厳しい現実に直面している人たちも少なくない。都市部の大手企業で働く優秀な人材などが、兼業・副業という形で地方の中小企業経営に何らかの形で関与するケースが増えていけば、地方の中小企業側は様々なノウハウを吸収できる。兼業・副業人材にとっても自分がこれまで培ったスキルがどれほど世間で通用するかを確認でき、やりがいにつながる。「兼業・副業という新たな働き方の普及は、双方に大きなメリットをもたらしてくれる」と岩橋さんは指摘する。

都市部の企業に勤め、マーケティングや通販事業のプロである兼業助っ人たち3人の知見を生かし、休眠状態にあった自社のオンラインショップのサイトを大幅刷新した山二造酢。ちょっとしたチャレンジが今、同社に大きな果実をもたらしている。「実はまだ、兼業助っ人からもらったアドバイスの半分ほどしか実現できていない」と打ち明ける岩橋さん。3人はあくまで兼業の立場であり、付きっきりで四六時中、同社の面倒を見てくれるわけではない。おまけに兼業助っ人からの宿題を早急にこなしたくても、それができる人材が社内には限られている。

それでも山二造酢にとって3人の兼業助っ人たちは心強い存在だ。当初、半年間の契約をもう半年延長してもらったのは、販売促進をさらに拡充するため。新商品発売を機に取り組んだマーケティング強化を第1弾に、次はまた別の知見を生かし、「今度は自社のブランディングを強化し、会社の価値を高めていきたい」。岩橋さんの夢は膨らむ。

第2回 家庭向けの「飲む酢」、拡販へ外部人材の力活用

まろやかで質の高い酢の醸造を続けてきた

「酢をつくるのはお手のものだが、マーケティングのノウハウは持ち合わせていない」。山二造酢株式会社(津市)の社長、岩橋邦晃さんはそう話す。従業員はパートを含めても20人に満たない。勤続年数10年以上という人が大半で、最先端の消費トレンドに敏感でフットワークよく動ける若いスタッフは乏しい。「本来はマーケティング専従のスタッフを置くのが理想だが、そこまでの人的資源はうちにはない」と打ち明ける。

1887年(明治20年)から長年、こつこつとまろやかで質の高い酢の醸造を続けてきた同社。商品は主に地元の小売店・酒販店や食品加工メーカーなどに納入し、家庭用はこれまでさほど手がけてはこなかった。

岩橋さんが父親の後を継ぎ、5代目の社長に就任したのは2009年。以来「人々の明るく豊かで健康的な食生活」をモットーに掲げ、一般消費者向けの商品を拡充したり、海外にも販路拡大に乗り出したり、新たな挑戦をするようになった。調味料用途だけでなく、「飲む酢」を売り出したのもその一環で、2020年春に発売したショウガ(Ginger)と酢(Vinegar)、ゆずの果汁を合わせた「ジンビネスイートゆず」など、2010年代半ばからイチゴやブルーベリー、モモ、ナシや海藻などを組み合わせたお酢ドリンクを開発するようになった。

「飲む酢」づくりを通じ、酢の新たな裾野開拓だけでなく、品質は十分なのに廃棄される野菜や果物を原料に農業の6次化支援事業に協力しよう、という思いもある。新たな商品を開発するまでに要する時間は最長で約1年半。サンプルを作り、試飲した後、商品化するか決める。小さな会社だけに、一連のプロセスに社長自らどっぷりと関与しないといけない。

社内の人材だけではやれることに限界がある。ではどうするか。岩橋さんは数年前から地元・三重県内や愛知県内の学生をインターンとして採用。飲む酢の原材料を巡る農家側とのやりとりや、6次化支援に関する営業活動を手伝ってもらってきた。社内に手足が乏しければ、社外に協力者や助っ人を求めるしかない。

兼業を希望する社会人と、人材を求める中小企業とをマッチングさせる「ふるさと兼業」という求人サイトを利用したのも、その延長線上にある。おかげで自社のオンラインショップを刷新し、売り上げ10倍と大幅アップにつなげることができた。兼業・副業の広がりは、人手不足の地方の中小企業にとっては追い風だ。

第1回 オンラインショップをプロ目線で改善

副業・兼業人材の採用で売り上げを10倍に増やした

兼業・副業という新しい働き方が登場してきた。仕事で培った自分のスキルを勤務先以外でも生かしたい。そんなニーズに応える形で兼業・副業を認める企業も増えている。130年余の歴史を持つ山二造酢株式会社(津市)は兼業の助っ人の力を借りて、オンラインショップの売り上げ大幅アップにつなげている。

「今年4月の新商品『Gin Vine SWEET YUZU ストレートタイプ(ジンビネスイート)』発売を機に、自社のオンラインショップを刷新したところ、10月までのネット通販の売り上げは前年同期比で10倍アップです」。うれしそうに話すのは山二造酢の5代目社長、岩橋邦晃さん(47)だ。

20年前からホームページを立ち上げ、ネット通販も手がけていた。それでも実質、休眠状態だったといっていい。なぜなら岩橋さんが自ら手がける片手間仕事にすぎなかったからだ。

兼業を希望する社会人と、人材を求める中小企業とをマッチングさせる求人サイトをうまく活用してみたらどうか――。知人に教えられ、岩橋さんが「ふるさと兼業」という求人サイトを知ったのは2020年春。ジンビネスイートの発売を目前に控えたタイミングだった。新商品の販売戦略や販路開拓で力を貸してくれそうな助っ人の募集に、岩橋さんは賭けてみることにした。

手を上げてくれたのは3人の男性。いずれも東京や福岡で本職を持ち、マーケティングや通販などに詳しいキャリアの持ち主だった。面談では甲乙付けがたく、3人とも採用することに。報酬は当初、新商品の売り上げの10パーセントとしていたが、その3分の1ずつとし、あとは自社商品の現物支給という「お酢払い」の条件で3人には快諾してもらった。

新型コロナウイルスの影響で、助っ人3人と一堂に会しての顔合わせができない。新商品販促のための作戦会議はオンラインでのリモート。それでも「餅は餅屋」である。週1ペースで1時間の開催だったが毎回、3人の助っ人はプロ目線で改善点や新たな戦略をテキパキと提案。リアルな販促ができない今、オンラインショップに注力すべしという大方針のもと、新商品のイメージに沿った画像やコピーを配したり、他の商品とも統一感を打ち出したりしながら、みるみるホームページを刷新。プレスリリースも作成・配信した。

「女性を中心にホームページの閲覧者が増え、新商品だけでなく既存の商品の売り上げも全般に伸びている」。業務用用途が伸び悩み、家庭用の販路拡大が課題となる中、3人の助っ人の存在を心強く思う岩橋さん。当初半年間の予定だった契約をもう半年、更新することにした。

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