海外にアニソン熱広げる 渋谷に聖地、最後の大仕事バンダイナムコアーツ 副社長 井上俊次氏(24)

社内でピアノを弾く井上氏
社内でピアノを弾く井上氏

市場規模が膨らんだ「アニメソング(アニソン)」ビジネスの立役者の一人がバンダイナムコアーツの井上俊次副社長です。1970年代にロックバンド「レイジー」で一世を風靡しました。井上氏の「仕事人秘録」の最終回となる第24回では、新たな夢を明かします。

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アニソンの海外展開に力を入れる。

7月にロサンゼルスと上海でアニソンライブ「アニソンワールド祭」を開催しました。ロサンゼルスは3日間でマイクロソフトシアターに1万7千人を動員。上海も1万枚のチケットが即日完売でした。米国では「ラブライブ!」のグッズも大人気。猛暑でクレジットカードの読み取り機が故障するトラブルもありましたが、たくさんのお客さんの喜ぶ顔が見られました。

きっかけは2014年。ノキアシアター(現マイクロソフトシアター)でボーカロイド「初音ミク」のライブを鑑賞して会場の熱気に圧倒され、「アニソンでここを満席にしたい」と。そして16年に第1回を開催です。今年11月にはニューヨークで初公演を予定しています。会場はハマースタイン・ボールルーム。アリーナのような大規模ではありませんが、「目指せ、マディソン・スクエア・ガーデン」の気持ちです。

7月の2公演で驚いたことがあります。出演者の半数以上が、現地の言葉でMC(演奏間のトーク)をこなしていました。アーティストの努力に胸を打たれました。JAMプロジェクトは英語、中国語、ポルトガル語、ヒンディー語と各国の言葉で歌っています。

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