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ブームの予感(日経MJ)

断捨離しのぐ「がらーん」とした家 震災で考え一新 4人家族のシンプルライフ

2014/1/19

 断捨離を超えた、すごい家があるらしい――。今「なんにもないウチ」が話題になっている。部屋の主は漫画家のゆるりまいさん(28)。夫、母、祖母と4人で住む一軒家は、モデルルームを通り越し、引っ越し荷物搬入前の家のようにモノがない。大掃除シーズンを前に、その家をのぞき、シンプルな部屋を保つ秘訣を聞いてみた。
ゆるりまいさんの家はきれいを通り越し「がらーん」とした雰囲気
寝室にも大きなベッドとペット用品が少しあるだけ

必要最小限の食器しかないキッチンの棚

 ゆるりさんが住むのは仙台市の一軒家。玄関を入ってすぐの台所は、笑いが出るほどモノがない。水切りかごや調味料類……。キッチンには当たり前にあるものがない。きれいを通り越し「がらーん」の方が正確だ。

 「収納棚に詰め込んでいる?」。疑って扉を開けてみると、炊飯器や電子レンジがきちんと並んでいるがモノは少ない。それどころか、空の収納棚がいくつもある。ゆるりさんは、極限までモノを少なくして暮らす“持たざる人”なのだ。

 たとえば、調理用のボウル。大中小と複数持つ人も多いが、ゆるり家には一つもない。食材をあえる必要があるときは、丼を使う。「もし丼が小さかったら、鍋を使います」。なきゃ困るという常識を捨てれば、必要なモノは多くない。

 バスルームにはバスタオルもマットもない。入浴後「浴室でフェースタオルで足の裏までふけば、脱衣所は汚れません」。靴下は3足、肌着は3着、ハンカチは2枚。「たたむのが面倒」なので、たんすはない。

 現在ゆるりさんが住む家は、2012年2月の完成だ。それまで住んでいた築60年超の自宅が東日本大震災で被災し、建て直した。それまでの自宅は「まさに汚屋敷(おやしき)」(ゆるりさん)。戦火を逃れた曽祖母らの着物や家具類が家を占領していた。

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