「壁」を乗り越え、高みに挑む[PR]SMBC日興証券の障がい者アスリートたち シリーズ3

2020/11/6
写真提供:株式会社つなひろワールド、一般社団法人全日本ろうあ連盟

生きる上で人は誰しも壁に突き当たる。それが高いかどうかはさておき、一つ一つ乗り越えていくことで、新たな境地開拓へとつながる。SMBC日興証券の障がい者アスリート社員たちにとっても同じことがいえる。果たしてどんな壁に直面し、いかに挑戦し、克服しようとしているのか。

逆転の発想で挑戦続ける

高校時代、立位アルペンスキーで国際的な競技大会に出場した三澤拓選手。初出場でいきなり5位に入賞したが、その後の国際大会では、2大会連続で転倒というアクシデントに見舞われ、苦い思いを味わった。左足を事故で失い、右足一本ですべてカバーし滑ろうとしてきたが、それではあらゆる雪質に対応できない、と痛感した。

三澤拓(みさわ・ひらく)長野県出身、立位アルペンスキー。2006年トリノよりパラリンピック4大会連続出場。2019年ノーラムカップ スラローム銅メダル、ジャイアントスラローム銅メダル。左方大腿2分の1以上欠損(写真提供:株式会社つなひろワールド)

トップアスリートらも数多く通う東京都内のトレーニング施設で、トレーナーに悩みを打ち明けた。一緒に考え抜いた結論が、事故で失った左足を生かすための新たなトレーニング法。人間誰しもが兼ね備えている「体のバランス感覚」の発揮を狙う。

左足を膝上から切断したのは6歳のとき。原因は交通事故だった。それでも付け根から約20センチはまだ残っている。残存部分の左足の神経や筋肉組織をもっと活用できないか。週6日取り組むトレーニングのうち、4日間はこの施設で、体に10キログラムの負荷をかけた横ジャンプや、ダンベルを左右両手に持ち替えるバランス力強化のための練習メニューをこなす。コロナ禍で「トレーニング中もマスクを外せず、トレーナーとのソーシャルディスタンスも意識しないといけないストレス」はかつて経験したことがない。それでもウオーミングアップの後に毎回、たっぷり1時間汗を流す。

失ったものを生かす、という逆転の発想が三澤選手の左足の可動域をひろげ、左足を様々な角度や方向に動かせる効果や踏ん張る力をもたらしている。

小学5年から始めた立位アルペンスキー。大自然の偉大さを感じながら、ひたすら速く滑り降りる競技だ。速さのみを競うシンプルさと時速100キロメートルほどのスピード感が何よりの醍醐味、と三澤選手は話す。

「できるかできないかではなく、やるかやらないか」と語る三澤選手

モットーは「できるかできないかではなく、やるかやらないか」。何事も挑戦しないと始まらない。学校の子どもたちや、企業研修で社会人を前にして、自らの体験を話すこともあるが、「子どもはさておき、大人はとかく実践する前からイメージで判断しがち。やってみて、初めてできることだってある。どんな環境にあってもベストを尽くすのが一番」と力説する。

今後も国際的スポーツの大会でメダルを、という思いはもちろんある。だが、結果を出すまでに自分が取り組んできたことを、しっかり伝えられる人間になりたいとも思う。

「記録の壁」超えるために

やり投げの高橋渚選手は、生まれつきの聴覚障害(感音性難聴)で会話が全く聞こえない。音のない世界で生きる彼女も、これまでいくつもの壁に直面してきた。2014年長男を出産したときもそうだった。体形が著しく変化した自分の姿を見つめ、果たしてこの先、競技を続けられるのか、という不安に襲われた。だが、同じ聴覚障害を抱えるアスリートでSMBC日興証券の社員、田井小百合選手の存在に救われた。「子育てと競技は別。当面は子育てを楽しみ、徐々に競技に戻ればいい」。同じ境遇を抱える先輩ママならではのアドバイスがあったからこそ、壁を乗り越えられたと振り返る。

高橋渚(たかはし・なぎさ)奈良県出身、デフ陸上(やり投げ)。2012年の第2回世界ろう者陸上競技大会で優勝、2013年ソフィアデフリンピックで4位入賞、2017年サムスンデフリンピック出場。聴覚障害(感音性難聴)(写真提供:一般社団法人全日本ろうあ連盟)

実は彼女の前には今も、「記録の壁」という大きな壁が立ちはだかる。高校時代に体育の先生に勧められて始めたやり投げ競技。もともと野球をやっており、投げることが好きだった。そこに記録がついてくることで、一層はまったという。2013年、ブルガリアで開催されたデフリンピックに出場し、4位に入賞。そのとき記録した45.62メートルが自己ベストだが、以降、その数字を更新出来ずにいるのがもどかしい。

やり投げは「リズムが大事」という。リズムに乗れたときと、そうでないときでは、記録に歴然とした差が出る。リズムに乗れないときは余分な力が入ってしまうせいだろう、肩や膝を痛めることもしばしばだ。しっかりとしたリズム感を身につけるために欠かせぬアイテムがミニハードル。助走をつけてまずは5つのハードルを跳び、そのテンポを体で覚え、その後、そのテンポでハードル無しで走り込む。地道な日々の練習の積み重ねで、「去年と今年とでは走るスピードが変化し、速くなった」と笑顔を見せる。

ミニハードルを生かし「走るスピードが速くなった」とリモート取材に答える高橋選手

夜10時には床につき、8時間睡眠を心がけている。一日三食、家族と規則正しく摂り、夕食は野菜多めの献立で、健康や体力維持もぬかりない。好きな言葉は「有言実行」。メダル好きの幼稚園の年長の息子のためにも、まばゆい輝きを放つものを虎視眈々(たんたん)と狙う。練習は不可能を可能にしてくれる。過去の自分の記録にとらわれない。そう自分に言い聞かせ、今日も練習の場へと向かう。

障がい者アスリート17人は国内有数
SMBC日興証券人事部ダイバーシティ推進室の勝具子室長

当社には現在、障がい者アスリート社員が17人います。陸上や柔道など、これだけ多くの種目の障がい者アスリートを抱える企業は、国内で数少ないのではないでしょうか。「多様性の尊重」を経営理念のひとつとし、障がいの有無にかかわらず一人ひとりがいきいきと暮らせる社会の実現に当社は取り組んでおり、2015年度から障がい者アスリートを採用しています。コロナ禍で海外遠征などに行けず苦労する選手たちに、会社の幹部や同僚らがエールをおくるのは、競技引退後も引き続き社内で活躍してもらいたいと期待しているからに他なりません。

SMBC日興証券の障がい者アスリートたち・シリーズ

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