新常態の仕事服選びに 最新「生地図鑑」(用語解説)

2020/10/4
MEN'S EX

伝統的な素材へのニーズが根強くある一方で、新素材も続々開発されている。スーツの醍醐味は素材を楽しめることにある。基本的な用語を知っておくと、素材選びにも役立つことだろう。




知っておくべき生地の基本『基礎用語』

【プライ】何本の糸を撚り合わせているかの値。2プライは2本の糸を撚り合わせ、1本の糸にして織り上げた生地のこと。一般に、撚り本数が多いほどハリコシのある生地になる。

【番手】生地に使われている糸の太さ。羊毛糸の番手においては、1kgあたり1kmの長さがあるものを1番手とし、60kmでは60番手となる。その数値が高いほど、細い糸となる。

【打ち込み】織られている糸の密度。一定の面積に織り込まれた糸の本数を示し、本数が多いほど密度が高くなりハリコシの強い生地になる。打ち込み本数が多い、少ないと表現される。

【Super】羊毛の太さを表す数値。数値が高いほど繊維は細くなる。一般に細いほど上質とされるが、紡績方法や糸の仕上げにより左右されることから、数値=品質とは言い難い。

【強撚】繊維を糸にする際に、強く撚る=強くねじりを加えること。強度が増し、さらに毛羽立ちが少なくなることから、高い通気性を備えたり、サラリとした肌触りの生地になる。

【梳毛・紡毛】梳毛(そもう)は、短繊維や絡み合った繊維を取り除き、均一に整えてから紡績された糸で織り上げた生地のこと。紡毛(ぼうもう)は、短繊維などを残したまま紡績した糸で織り上げた生地のこと。前者はさらりとして上品な生地感に、後者は毛羽のあるふっくらとした生地感に仕上がる。別名で梳毛=ウーステッド、紡毛=ウーレンと呼ぶ。

知っておくべき生地の基本『生地の分類』

【適正時季】単に素材で棲み分けが出来る訳ではなく、同じ素材でも目付けや織りによっても季節感が変わってくる。また、春夏・秋冬は生地感が近く、必ずしも棲み分ける必要はない。

【目付】反物の状態で、1mあたりの重さを指す。1平方メートルの場合もあるが、どちらにせよ数値が高いとヘビーウエイトな生地になる。重い生地=耐久性の高い生地という目安にも。

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知っておくべき生地の基本『 素材の種類1』
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