大人の粘土は癒やし系 こねて満足、色も鮮やかアロマ漂う商品も

子供向けの遊び道具で、大人には縁遠い――そんな印象が強かった粘土が、大人にも人気だ。ストレス発散や癒やしにつながる点が女性を中心に支持されている。人気粘土作家が動物をデザインしたキットは売り上げが好調。アロマ効果をうたった粘土が発売されるなど商品展開も広がっている。
粘土キャラクターを作る新日本監査法人のサークル「ねんど部」部員たち

20~40代の25人の女性が粘土をこね、ちぎり、夢中になって形を整える。新日本監査法人の社内サークル「ねんど部」の活動風景だ。8月に第1回を開き、11月中旬の第2回は人気粘土作家の「おちゃっぴ」さんを講師に招いて開催した。

この日のお題はクリスマスツリーとキノコと犬を組み合わせたキャラクター。はじめは「難しい」とつぶやいていた参加者たちも、次第に自らの手で立体物を作る楽しさに目覚めていく。顔の表面を作り終え目の成形に移る頃には「よしっ」と喜ぶ声が多くなった。

部員はほぼ全員が女性。「部長」の今野真奈美さんは「仕事で疲れていてもストレス発散になる」と魅力を語る。部員たちは「普段パソコンばかりなので癒やされる。陶芸ほど難しくないのもいい」「物が形になる感動を久々に味わった。子供の頃を思い出した」などと童心に帰っていた。

使用するのはアクリル系の樹脂粘土。おちゃっぴさんが試行錯誤の上に完成させ、粘土の常識を覆した。まずは発色の鮮やかさ。赤、青、黄など全7色はポップな色調。従来の粘土にありがちだった、くすんだ色合いが見られない。異なる色を混ぜると、絵の具のように溶け合った別の色が出来上がるのも特徴だ。

従来あった紙粘土や油粘土と違い、粘土同士はくっつきやすいのに、手にはくっつかない点も画期的。パーツを合体させた際の造形が容易になるだけでなく、手や作業スペースの汚れを気にしないで済むのも好評だ。

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