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いつまでもビリギャルでいられない 米大学院への挑戦

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NIKKEI STYLE

ギャルの女子高生が慶応義塾大学に合格するまでを描いた「ビリギャル」のモデルとなった小林さやかさんは、2019年夏から始まったNIKKEI STYLE U22の連載「ビリギャルもう1回勉強するよ」で様々な分野の「いまさら聞けない」質問を、専門家にぶつけてきました。そして、さやかさんは現在、再び受験勉強にまい進しています。目指すは米国の大学院。なぜまた受験しようと思ったの? なぜ海外へ? 新たな挑戦について聞いてきました。

――2019年4月から聖心女子大学大学院で学習科学の研究を始めましたよね。それから1年たって、今度は米国の大学院に行くと宣言しました。30歳を超えてからの海外留学はハードルが高そうですが、なぜそのように思ったのですか。

「慶応を卒業してから、一時期、ウエディングプランナーとして働いていました。ちょうどそのころ、高校時代の塾の恩師、坪田信貴先生が書いた『ビリギャル』の本が出ました。2013年です。ありがたいことにビリギャル本人である私も講演などに呼ばれるようになって、ここ5年ほどは『ビリギャル本人』という肩書で活動してきました。でも、私も32歳。いつまでもビリギャルでいいのかな? という思いが強くなってきました」

「どうすれば日本の教育がもっとよくなるかを研究したくて大学院に入ったのですが、もし本気で研究するなら一度は日本を出て、日本の教育を客観的に見る目を持ったほうがいいと、坪田先生に言われ続けてきたことも大きなきっかけです。海外旅行先で日本の習慣を改めて見直すことってあるじゃないですか。それと同じで、日本の教育の何が良くてどこが惜しいのか、留学して初めて実感できるんじゃないかと思ったんです。私は大学院で学習科学を研究しているけれど、講演で話していることは、正直、これまでの経験頼み。留学先で改めて学んで、教育をもっと理論面で深掘りしたいんです」

――なかでも、なぜ米国の大学院と決めたのですか?

「米国のトップスクールには全世界から人が集まってる。だから、そこに行くだけでいろんな価値観に触れられると思いました。今、新型コロナウイルスの影響で米国の大学はオンライン授業になっているところが多いです。本当は合格できれば来年夏からの留学を考えていたけれど、もしその時点でまだオンライン授業のみだったら留学する意味がないから、入学時期を延期することも考えています」

毎日、7時間以上は英語を勉強

――留学を実現するにあたり、最大の関門は?

「そりゃもう、英語! 今年2月ごろに留学したいって決めて、自分のYouTubeチャンネルとかSNSでも宣言しちゃったんだけど、実は英語力はめちゃくちゃだったの。大学受験の時には難しい英語も読めたけど、その後は英語なんて全然勉強してないから抜けちゃってたし、読めても全然話せないんです。米国の上位校の大学院合格の目安が『TOEFL100、IELTS7.0』なんだけど、海外留学に詳しい人たちに相談すると、短期間でそこまで点数を伸ばすのは至難の業だって脅されました」

「でもね、そうやって脅されても私、なんかいける気がする、だって私ビリギャルだもんって思った。それで、英語の受験勉強を始めた3月にはYouTubeに、自分の当時の英語力がどれだけひどいかをちゃんと記録したの。ここからどれだけ伸ばせるか、やってみようと思って。緊急事態宣言で期せずして自宅にこもる生活になったから、4月からは毎日最低7時間は英語を勉強しています」

――大人になってからの受験勉強は、体力、記憶力などつらくないですか?

「それがね、思った以上に楽しいの。言語習得って世界が広がる実感がもてるから、すごく楽しい。英語はずっとコンプレックスだったけど、これで英語が話せる人生キター! って思った。あとね、年齢を重ねていろんな経験をしてきた分、英語を読んでいても頭に浮かぶ情景がまったくちがうし、高校生のときにはわからなかったことが今ならわかる。大人になってからの勉強って楽しいよ」

インスタライブでみんなと勉強

――先日、さやかさんのインスタグラムをたまたまみたら、さやかさんがひたすら勉強している動画がストーリーにあがっててびっくり。あれは何をしていたんですか。

「インスタライブで、見てくれてるフォロワーの子たちと一緒に勉強しているんです。YouTubeなどで最近はやっているStudy with meっていうライブをやってるの。冒頭で参加してる人たちみんなに何を勉強するかチャットに書いてもらって、勉強スタート。私もひたすら勉強している様子をライブで流す。1時間だけですが、『めっちゃ集中できた』っていう声がたくさん寄せられてます。勉強って、まずは机に向かう癖をつけることが必要なんだけど、私のStudy with meがきっかけで、若い子たちも自分で勉強できそうだなっていう感覚を身につけてもらえたらうれしいなと思ってます」

――コロナ禍は勉強とか研究のモチベーションにも影響はありましたか。

「ものすごくありました。休校になって子どもの学びが大変だっていう論調を多く読みましたが、実際私が知ってる中高生は『学校休みでラッキー』って。もちろん、ただ勉強したくないというだけかもしれないけれど、子どもからなくてもいいと思われる学校って何? 学校の意味ってなんだろう? ということをすごく考えさせられました。その一方で、いまものすごい勢いでYouTubeなどに面白いコンテンツが増えている。エンタメ的なものだけじゃなく、学べるものもたくさん。ますます、学校の存在意義を考えなければいけないんじゃないかって、現場の先生たちに一生懸命伝えているところです」

「私が思うのは、学校は人との考え方の違いを知る場所なんじゃないかってことです。自分とは違う意見を知って自分の問いを深めるのが学校なんじゃないか。コロナで学校は休校など大きな変化にさらされていますが、これを機に学校が変わらなきゃ、先生たちも、子どもたちもどんどん元気がなくなっていっちゃう。私にもっと影響力があったらなあって思ってしまいました。これが、再び受験勉強する大きなモチベーションにもなりました」

――大人も変わっていかなきゃいけない。

「うん、そうだよね。私は、これからの数年は自分への投資だと思っています。そりゃあ、このまま日本にいたほうが楽に決まってる。留学したらお金だってかかる。でも、私は、海外でもう一度勉強できたらって考えると、ものすごいワクワクする。だから、ワクワクするほうに賭けたいなと思っています。大人こそ人生をどんどんアップデートしてワクワクしてほしいなって。そういう姿を、私がちょっとでも見せられたらいいなと思っています」

(聞き手は藤原仁美)

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