公立高トップ、都立日比谷がオンライン授業続けるワケ

来春の大学受験への影響は

分散登校では教師が同じ授業を2度やるなど負担が重くなり、授業時間も短縮されるので学習効率も下がってしまう。ある都立高校の数学科教諭は「30分ではしっかり教えられない。もう2カ月近く授業が遅れているのに、夏休みを短縮しても年間カリキュラムをこなすのは無理だ」と嘆く。

国会議事堂近くにある都立日比谷高校

一方の日比谷はオンライン授業で当初から40分、7コマを実施。都が通常の対面授業を認めるまで、オンライン授業を続ける。武内校長は「仮にコロナの第2波や第3波が襲ってきても、またすぐにオンラインに切り替えられる。夏休み終了時には授業の遅れは5日程度になり、来春に予定通り大学受験があってもカリキュラムを終えることができる。」という。ある日比谷高校の保護者は「子供は、実験以外はオンラインで大丈夫と話している」という。

「生徒や先生側のネットインフラの環境を整えるのが難しい」という理由でオンライン授業をためらう公立高校がある一方で、私立の有名進学校では実施したり、継続する学校が少なくない。全国の学校に先んじてオンライン授業をスタートした開成中学・高校も「通常ベースの対面授業が認められる環境になるまでは、6月以降もオンライン授業を継続する」(野水勉校長)という。

大学通信の安田賢治常務取締役は「来春の大学受験は、ネットを活用するなどして授業をうまく続けられたか否かで実績に差が出る可能性がある」と話す。コロナ感染の第2波も懸念される中、大学受験を巡り、各高校は試練の年を迎えている。

(代慶達也)

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