キャラを演じる腕時計 スタローンに似合うブランドは腕時計 基礎講座2020(3)

2020/6/23

腕時計の奥深さはメカニカルな部分だけではありません。ケースや文字盤のデザイン、歴史上の人物との関わりなど、秘められた物語が盛りだくさん。知れば知るほど面白さにハマるはず。某新聞社の記者と編集長の凸凹コンビが、めくるめく世界にご案内します。

時計は登場人物の立場や人柄を表現する小道具なんだ。例えば「シン・ゴジラ」。長谷川博己演じる内閣官房副長官と、竹野内豊演じる内閣総理大臣補佐官は、ともにグランドセイコー。

やっぱりグランドセイコーをしている上司は信じられる気がするもの。

「007」のジェームズ・ボンドはロレックスやオメガですよね。

そう。タフで頭も切れるキャラはその手のブランドのダイバーズウオッチをしている確率が高いね。さらにマッチョな男になるとパネライやG-SHOCKが選ばれる。

パネライはスタローンがしたことで人気になったともいわれていますよね。

「デイライト」でスタローンはリューズガード付きのパネライルミノールを右手にしていたんだ。あと、SF映画では未来を感じさせるカシオのデジタルやハミルトンなんかが重宝される。

「バトルランナー」で、シュワちゃんがG-SHOCKⅡをしているのを見つけたときは興奮したなぁ。

トロピックベルト

トロピックとは1960年代にあったラバーストラップブランド。トロピックタイプとは表面に生地のような織り模様が型押しされているのが特徴で、ダイバーズウオッチに使われる。

パネライ ルミノール

ルミノールとは1950年にパネライが特許を取得した発光物質の名称。暗い海中で文字盤が発光して時刻を確認できる時計。

G-SHOCKⅡ

G-SHOCKⅡは1985年に発売されたGショック2番目のモデル。ボタン操作時に泥が入らないようにマッドレジスト構造を採用した

ワカマツ編集長

時計、ファッション、車好きな某新聞社編集長。思索の場は喫茶「コグマ」。

安土さん

喫茶「コグマ」マスターで、実は元時計技師。映画好きの親分肌。

川辺さん

編集部きっての時計情報通。おしゃれで仕事もできるオトコを目指す。

監修:安藤夏樹(プレコグ・スタヂオ) イラスト:中村恵利加


《腕時計 基礎講座2020》

【第1回】「何もない文字盤」 挑発する時計の正体
【第2回】腕時計の「正装」ドレスウオッチを知る
新編集長がやって来た! 「時計講座、再起動します」

《2019年の腕時計 基礎講座》

【第1回】機械式かクオーツか、それが問題だ
【第2回】ああ、愛しきクロノグラフ
【第3回】たかがカレンダー、されどカレンダー
【第4回】ワールドタイム、世界は私を中心にまわっている
【第5回】薄いのがお好き? 厚いのがお好き?
【第6回】洒落者の腕元を飾る○□△


THE NIKKEI MAGAZINE 4月誕生!

Men's Fashionはこの4月、あらゆるビジネスパーソンに上質なライフスタイルを提案するメディア「THE NIKKEI MAGAZINE」に生まれ変わります。限定イベントなどを提供する会員組織「THE NIKKEI MAGAZINE CLUB」も発足します。先行登録はこちら