2013/9/15

何でもランキング

費用・日程 手軽なコースも

船旅といえば期間は数カ月間、費用も数百万円はくだらず、時間やお金に余裕のある人向けという印象が強い。だが「旅行会社によるチャーター企画が増えた」(池田良穂・大阪府立大学大学院教授)ことから、1週間前後などの短期間で料金も20万円未満で楽しめるプランが登場してきた。今回はそのカテゴリーでランキングした。

船旅の醍醐味は船の設備やもてなし、そして航路。クルーズ客船は乗客数に対する乗組員比率の高さなどを基に、上位から「ラグジュアリー」「プレミアム」「カジュアル」と3つに大別される。

外国船は映画館やスケート場を備えるなど施設が豪華で、ショー専門部隊があるなど娯楽性に富んでいるものが多い。一方、日本船は大浴場や食事の評価が高く、日本語が通じる気安さがある。

いずれも、同じ船でも宿泊する部屋によって代金もグレードもまちまち。今回は最も安い宿泊プランで調べた。そのため、中には景色が望めない部屋があるほか、すぐに売り切れになってしまう場合もある。

船上でのドレスコードや、パスポートが必要かなど初めて参加する場合には疑問点は多いだろう。事前の説明会のほか、旅行各社に問い合わせて確認しておこう。代金には原則、1日3食の食事代や宿泊費用などが含まれている。ただし外国船ではほかにチップなどが必要だ。

 ◇  ◇  ◇  

調査の方法 船旅の経験が豊富な専門家から募った初心者向けの20万円未満のプランで複数の推薦を得たものをリストにし船の施設や航路など5つの観点で評価してもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)

赤井伸郎(大阪大学大学院教授)▽池田良穂(大阪府立大学大学院教授)▽市川浩一(クルーズ愛好家)▽糸川雄介(ミキ・ツーリストクルーズカンパニー長)▽稲葉英雄(クルーズネットワーク代表)▽金丸知好(航海作家)▽木島栄子(カーニバル・ジャパン代表取締役)▽小泉芳弘(PTSクルーズ営業部長)▽小林敦(クルーズプラネット社長)▽藤原暢子(クルーズ・ジャーナリスト)▽松浦睦夫(クルーズのゆたか倶楽部代表取締役)▽村田和子(旅行ジャーナリスト・クルーズコンサルタント)▽渡辺秀子(トラベル&クルーズジャーナリスト)