教えてパックン コミュ力がない……「秘訣はまね」タレント パトリック・ハーランさん

質問ゲームで聞き上手になる練習

パックン 質問ゲームがおすすめです。ひたすら相手にぶつける質問を考えるんです。スポーツやってますか? どこで育ちましたか? 好きな食べ物は? 映画は興味ありますか? 住みたい国はどこですか? できれば、whyとhowが入った質問ができるとさらにいい。どうして? と聞けば、そこから相手のストーリーが見えてくる。そうなれば、本物の聞き上手です。

練習の場は作ってみるといい。僕は東京工業大学で教えているんですけど、コミュニケーション論の講座では、大学内と大学の外で、初対面の人に話しかけて会話するという宿題を出すんです。受講した学生によると、この宿題がいちばんキツいけれど一番役に立ったといいます。提出されたリポートを見ると実に面白い。バス停で一緒に待っている人に声をかけたとか、喫茶店で相席をお願いして会話をしてみたとか。

中島 すごいなあ。むずかしそうだけど。

パックン でも、嫌な経験をした人や、断られたという人はほとんどいない。練習して、どこで失敗したか分析して、また次につなげる。東工大には自分はコミュニケーションが苦手だと思っている学生が多いんですが、受講した学生はすごく変わります。就活で役立ったっていう人もいます。

中島 一対一であればいいけれど、交流会とかパーティーみたいな大人数の集まりで会話に入るのが難しいと感じる人が多いんですけど、なにかコツはありますか。

パックン 開口一番使える魔法の言葉があります。「こんにちは!」です。まずはそれだけでいい。続けて、さきほどの質問ゲームを実践するんです。どこから来たんですか? 僕は初めてなんだけど、よくいらしてるんですか? とかね。すでに会話が盛り上がっているグループに入るのは勇気がいると思うけど、ちょっとだけ空気を読んで、今日は1人で来たのでお話にいれてもらっていいですか? と聞いてみる。空気を読むことも、上手な人のまねをするといいです。

じゃあ練習。質問ゲームをしてみましょうか。中島さんから僕に何か質問してくれる?

中島 住んでみたい国はどこですか?

パックン カザフスタン!

中島 ははは! そうきますか!

パックン こうやると話が広がりやすいでしょ。

中島 コミュ障だと思っている人も、なんとかなるんですね。

パックン コミュ障と思っている人は、おそらく過去にそれなりに苦い思いをしてきているんだろうと思うんです。でも、簡単に直せるものだと言ってあげたい。練習しましょう。きっと上達しますから。話し上手は聞き上手。真顔でいいから前のめりになって、うんうんってうなずきながら相手の話を聞いてください。質問してください。そこがスタートです。

(取材・構成 藤原仁美 取材は3月に実施しております)

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