「正装」は服だけじゃなかった ドレスウオッチの基本腕時計 基礎講座2020(2)

2020/6/1

腕時計の奥深さはメカニカルな部分だけではありません。ケースや文字盤のデザイン、歴史上の人物との関わりなど、秘められた物語が盛りだくさん。知れば知るほど面白さにハマるはず。某新聞社の記者と編集長の凸凹コンビが、めくるめく世界にご案内します。

時計はもちろんドレスウオッチ!

ドレスウオッチ?

そう。薄型、2針、ラウンド(丸形)ケースが基本です。

ダイヤルは白かシルバーがいいかな。インデックスはローマンインデックス。それにシルクサテンかクロコダイルレザーのバンドがベストかと。

やっぱりスポーツウオッチはダメよね?

そうですね。でも、映画『007』シリーズではジェームズ・ボンドがタキシードにロレックスやオメガのスポーツウオッチを合わせてますよ。

『ドクター・ノオ』で白のタキシードにボロボロのロレックス・サブマリーナ6538をつけたショーン・コネリーは格好良かったなぁ。わざと幅が合っていないNATOベルトにして、さりげなさを演出しているあたりがニクい!

ローマンインデックス

時を読み取るために文字盤に配置するのがインデックス。ローマンインデックスは「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」で表され、日本人が好むともいわれる。インデックスには「1、2、3」(アラビア数字)、ダイヤモンド、バー(棒状)などがある。


NATOベルト

ナイロン製のストラップで、もとは英国軍で支給された時計のベルトからこう呼ばれる。軽くてカジュアルな雰囲気が出せることから、近年は種類が豊富になり、付け替え用としても人気が高い。

ワカマツ編集長

時計、ファッション、車好きな某新聞社編集長。思索の場は喫茶「コグマ」。

安土さん

喫茶「コグマ」マスターで、実は元時計技師。映画好きの親分肌。

川辺さん

編集部きっての時計情報通。おしゃれで仕事もできるオトコを目指す。

監修:安藤夏樹(プレコグ・スタヂオ) イラスト:中村恵利加


《腕時計 基礎講座2020》

【第1回】「何もない文字盤」 挑発する時計の正体
新編集長がやって来た! 「時計講座、再起動します」

《2019年の腕時計 基礎講座》

【第1回】機械式かクオーツか、それが問題だ
【第2回】ああ、愛しきクロノグラフ
【第3回】たかがカレンダー、されどカレンダー
【第4回】ワールドタイム、世界は私を中心にまわっている
【第5回】薄いのがお好き? 厚いのがお好き?
【第6回】洒落者の腕元を飾る○□△


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