「何もない文字盤」 挑発する時計の正体腕時計 基礎講座2020(1)

2020/5/11

腕時計の奥深さはメカニカルな部分だけではありません。ケースや文字盤のデザイン、歴史上の人物との関わりなど、秘められた物語が盛りだくさん。知れば知るほど面白さにハマるはず。某新聞社の記者と編集長の凸凹コンビが、めくるめく世界にご案内します。

えっ?

いや、あの、お客さん、よくこの時計が何かすぐに分かりましたね。

H.モーザーのコンセプトシリーズは、気になってるんです。文字盤から一切の文字要素、それこそブランドロゴまでなくしちゃうなんて、なんてアバンギャルドなんでしょう。

すぐにそれと分かる存在感は、フュメダイヤルの仕上げがいいからですよね。ディテールが既にアイコンになっている。エルメスのバーキンやシャネルスーツに通じる部分がある気がします。

フュメダイヤル

フランス語でフュメは煙を意味する。中心部に向かって淡いトーンに変化していく独特のグラデーションが施されたダイヤルのこと。

H.モーザー

スイスのシャウハウゼンに本拠地を置き、機械式ムーブメントを自社一貫製造する時計ブランド。フュメダイヤルを用いた時計で知られるが、近年は文字盤上のインデックスや文字要素を排したコンセプトシリーズなどでも注目を集める。

シースルーバック

ムーブメントの構造を目でも楽しめるよう、ガラス張りにした裏蓋のこと。「裏スケ」とも呼ばれる。

ワカマツ編集長

時計、ファッション、車好きな某新聞社編集長。思索の場は喫茶「コグマ」。

安土さん

喫茶「コグマ」マスターで、実は元時計技師。映画好きの親分肌。

川辺さん

編集部きっての時計情報通。おしゃれで仕事もできるオトコを目指す。

監修:安藤夏樹(プレコグ・スタヂオ) イラスト:中村恵利加

《腕時計 基礎講座2020》

新編集長がやって来た! 「時計講座、再起動します」

《2019年の腕時計 基礎講座》

【第1回】機械式かクオーツか、それが問題だ
【第2回】ああ、愛しきクロノグラフ
【第3回】たかがカレンダー、されどカレンダー
【第4回】ワールドタイム、世界は私を中心にまわっている
【第5回】薄いのがお好き? 厚いのがお好き?
【第6回】洒落者の腕元を飾る○□△

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