私のぜいたくヨーグルト ベスト10
おなかの中で働き、健康維持や老化防止にもつながるといわれるヨーグルト。朝食のほか、ジャムや果物、きなこなどを添えておやつにと食べ方はいろいろ。取り寄せなどができる、少しぜいたくなヨーグルトを専門家に選んでもらった。
クリームとの二層仕立て
無糖なので、季節のフルーツやジャム、刻んだエシャロットなどのハーブと合わせて野菜にかけてもおいしい。濃厚な飲むヨーグルトもある。取り寄せると、箱に牧場で摘んだ小さな花束が入っており、贈り物にもお薦め。
「ミルクの良質な味が楽しめる」(村瀬美幸さん)ほか、「濃厚なミルクと適度な酸味のバランスがよい」(鎧塚俊彦さん)。「乳脂肪分が多いクリームと、下のヨーグルトの爽やかな酸味が絶妙なハーモニー」(下井美奈子さん)(1)450グラム、550円(2)0263・79・2800
口溶けなめらか
「和三盆の甘さがやさしい。完成された味なのでそのまま食べるのがお薦め」(中島眞介さん)(1)1個500グラム、5個セット2980円(お取り寄せ価格、送料込)(2)www.otoemon.com、0120・535・400
健康・美容を追究
「体に良いヨーグルトを追究している。甘すぎずほどよい酸味」(藤原浩さん)、「高価だが健康、美容に関心の高い人は試してみてもいいのでは」(西祐子さん)(1)150ミリリットル、630円(2)www.hakolabo.jp/、0138・58・4460
生クリームのように濃厚
「まるで生クリームのように濃厚。ミルクの自然な甘みが楽しめる」(村瀬さん)、「酸味のあるイチゴ、グレープフルーツ、リンゴなどを合わせたい」(藤原さん)(1)300グラム、1103円(2)shop.isonuma-farm.com/、042・637・6086
酸味強く、チーズのような食感
梅が丸ごと一粒
なめらかな舌触り
ゼラチン入りでのどごし抜群
やさしく自然な甘み
すっきりとした甘さ
表の見方 カッコ内は本社・本店、輸入元などの所在地。数字は選者の評価を点数にしたもの。(1)内容量と価格(消費税込み、送料別)(2)取り寄せ先電話番号やホームページ(頭のhttp://は省略。記事中のリンクは掲載時のものです)
■原料や製法にこだわり
ヨーグルトに含まれる乳酸菌などには、整腸作用や感染予防といったさまざまな働きがあるとされている。ヨーロッパでは「おなかの調子を整える薬」として販売されていた時期もあるという。
その歴史は古く、紀元前5千~6千年ころ、東地中海で誕生したのではないかといわれる。シルクロードを通じて中央アジアなど各地に広がり、日本には6世紀ごろ仏教と共に伝わったという。ランキングには原料となる牛乳や乳酸菌、製法などにこだわった品々が並んだ。
乳酸菌にはたくさんの種類があるので、いろいろ試して「おなかの反応を確認しながら、自分に合ったものを見つける」(日本乳業技術協会の細野明義理事長)とよい。毎日継続して食べたいが、体によいからといってとりすぎは禁物。カロリーオーバーになってしまうためだ。大人なら1日100~200グラムを目安にしよう。
総務省の家計調査によると、2012年の一世帯当たりのヨーグルトの平均支出額は1万269円で、前年比18%増。健康への関心の高まりを背景に、機能性や食感などに特徴のある商品が続々と登場している。
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調査の方法 全国の百貨店・量販店や取り寄せで購入できるヨーグルトから専門家の推薦などで23商品を候補に選び、実際に試食して選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
岩谷貴美(フードジャーナリスト)▽かおる(「腸美人の水切りヨーグルトレシピ」著者)▽畔田隆弘(三越伊勢丹銀座店食品営業部マネージャー)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽中島眞介(ホテルニューオータニ調理部長)▽西祐子(「デパチカドットコム」主宰)▽藤原浩(日本フードアナリスト協会常任理事)▽細野明義(日本乳業技術協会理事長)▽村瀬美幸(「ザ・チーズルーム」主宰)▽鎧塚俊彦(「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフ)
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