50代にとっては懐かしく、20代はおしゃれ心を刺激されそうだ。1970年代に一世を風靡した米ハミルトンの「パルサー」復刻モデルが、5月から売り出される。1970年に史上初のLED式ハイテクデジタル時計としてさっそうと登場。初代モデルは18Kイエローゴールドで400本限定、価格は2100ドルと「自動車1台分」にあたる高価さでも話題をさらい、エルヴィス・プレスリーが求めたことでも知られる。とりわけ日本では復刻を希望する声が多かったといい、発売50年をへて再登場することになった。

72年に発売されたパルサーの初期モデル「P1」は横のボタンを押すと画面上に赤く時刻が表示されるもの。時刻の設定はブレスレット裏に隠れた磁石のバーで行うユニークな仕掛けだった。続いて売り出された2代目「P2」は初代の角形ゴールドから、丸みのあるステンレススチール製ケースへと変わり、価格も抑えてヒット商品となった。
復刻するモデル「ハミルトン PSR」はP2を3Dスキャンして、サイズや形をそっくりそのまま再現した。時刻表示には液晶と有機ELを使い、常時時刻を表示する。ハミルトンは時計での「パルサー」の名称をセイコーに譲渡しているため、復刻モデルではパルサーとせずに「PSR」とした。
5月初旬からハミルトン直営店とオンラインブティック、ビームス直営店とビームスオンラインショップで先行予約を開始する。店頭での発売は6月から。ステンレススチール製で2色を用意し、ゴールドは1970本の数量限定としている。


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