経営者、文化人ら各界のリーダーが愛用する時計の後編では、リーダーの働き方にぴたりと寄り添う、個性派の時計が登場します。衣服の好み以上に、時計には各人各様の嗜好が投影されているもの。さまざまな時計を試してたどり着いたお気に入りの1本には、持ち主であるリーダー同様、肌身離さず着けた人にだけ分かる「個性」があります。時計も、その人を雄弁に物語るのです。(前回の記事は「おしゃれ、格式、正確さ…リーダーの腕に光る時計〈上〉」)
■「きらきらしたものが好きですね」
――タマホーム会長 玉木康裕氏

タマホームの玉木康裕会長は、両親の影響があって、時計コレクターになったといいます。リシャール・ミルやウブロといった贅を尽くした時計も数多く収集。奥様からプレゼントされることも多いのだとか。取材の時には、奥様が選ばれた、希少なゴールドのロレックスが光っていました。
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■「1秒も狂わない。結局これしか使わない」
――日本総合研究所会長 寺島実郎氏

一般財団法人日本総合研究所の寺島実郎会長は世界中を飛び回る行動派。何十本ではきかないほど、有名な時計はほぼ手中にしたといいます。膨大なコレクションの中でも、なぜか愛用するのはグランドセイコーでした。ブルーの文字盤が好きなのだと打ち明けてくれました。
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■「時計は、結構持っているのですが、はめるのはこれだけ」
――ゴンチャジャパン社長 原田泳幸氏

アップルコンピュータ(現アップルジャパン)、日本マクドナルドホールディングス(HD)、ベネッセHDなどを経て、2019年12月、タピオカミルクティーブームを作った台湾茶カフェ、ゴンチャジャパン社長に就いた原田泳幸さんはウブロを愛用。十数年前まではカルティエロードスターを着けていたのですが、ウブロのフェースの大きさに慣れてしまったので、こればかりなのだとか。
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■「knotはいいよね。日本人の感性に合っています」
――ファーストリテイリング会長兼社長 柳井正氏

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が服飾評論家、石津祥介さんと対談したときの雑談。シンプルなユニクロの服にknotがぴったりでした。吉祥寺発祥のknotはフェースやベルトなどを組み合わせてカスタマイズする時計。柳井会長は自分で吉祥寺のお店に赴き、自分でパーツを選んだそう。お店のスタッフは柳井会長が現れて驚いたそうです。
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■「僕はクラシックなものが好きなんですよ」
――ビームス社長 設楽洋氏

ビームスの設楽洋社長がよくしている2つの時計は、ともに1960年代のロレックスのバブルバック。自分のために買ったものと、亡くなられた父親に買ってあげたもので形見です。貴重なビンテージでなかなか出合えない時計だけに、30代で自分のために買ったときには知人からお金を借りて手に入れました。
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