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コンビニにはしばしば「くせの強い」客が訪れる 写真はイメージ=PIXTA

コンビニにはしばしば「くせの強い」客が訪れる 写真はイメージ=PIXTA

コンビニエンスストアには時折、困った客が現れる。以前書いた「コンビニの支払いでバレてしまう 人としての器量」でも取り上げたが、今回はその「続編」をお届けする。複数のコンビニを経営するオーナーは、今も様々な「珍客」に悩まされているという。

「困った珍客」その1

レジで店舗スタッフが披露する袋詰めの技は見事なものだ。まず商品を見渡して、全部が収まる、適切な大きさのレジ袋を選ぶ。袋を手に取り、各商品のサイズ、形、重さ、温度を考慮しながら、袋の中に「ベストな形」で収めていく。

このプロの技を「密かな自慢」とするスタッフも少なくないと思われるが、お客さんの中には、丁寧に袋詰めされた商品を、わざわざ袋から出してレジ横のテーブルに広げ、別の袋に入れ直す人がいるのだという。

これを何度かやられると、「自分の何がいけなかったのだろうか?」と、落ち込んで店に来られなくなる若手スタッフもいるという。人手不足に悩むコンビニにとっては深刻な問題だ。

「困った珍客」その2

和柄のシャツに雪駄(せった)履き、肩で風切ってすごんでみせる「いかにもその筋」の中年男性がこの1年ほど、ほぼ毎日のように、オーナー経営店の1つにやってくるようになったという。

ある日、若い男性バイトスタッフが棚に牛乳を詰めていたら、この男が彼に近づいて怒鳴りつけた。

「てめえ、今、いらっしゃいませって言わなかったな?!」

バイト「え?言いました」

「いや、言ってねえ」

バイト「言いました」

男の怒りは頂点に達し、「てめえ、この野郎!」と、バイト君の胸ぐらをつかんで揺さぶった。

実は大学生のバイト君、武術の心得があり、一向にひるまない。その落ち着き払った態度にムカついたのか、男は彼に平手打ちをくらわせた。

バイト「今、手を出しましたね?」

「るっせー、バカヤロー! これで済んだと思うなよ」

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