2013/6/13

シニアの道具箱

家庭用電源で充電できる電動バイク、ランニングコストは10分の1

田舎暮らしに絶対になくてはならないのが「日常生活の足」。クルマが必要なことは誰でもわかるが、田舎暮らしを実践している多くの人たちが「1家に1台ではなお不便、できれば1人1台持っていたい」と語っている。そうは言っても、「地方への移住はただでさえ物入り。“銭喰い虫”のクルマをもう1台なんてとても無理」という人も多いだろう。

そこで、より手軽に使用できる「第二の足」として用意しておくと良いのが、スクーターなどの“原チャリ”だ。これにも「電動バイク」「電動スクーター」という新しい選択肢が登場している。

国内外の中小メーカーの製品が先行していたが、現在では大手二輪車メーカー各社も量産モデルをラインアップしている。馬力などの走行性能や1充電当たりの走行距離ではまだまだガソリン車には及ばないものの、日常遣いなら十分な性能になってきている。

例えば、スズキが昨年1月に発売した「e-Let's(イーレッツ)」は、ガソリンで走る「レッツ4バスケット」をベースに開発した電動スクーター。電動バイクでは独自のデザインを採用した機種が主流で、こうしたベースモデルのある派生タイプは珍しいそうだが、「使い慣れたガソリン車の操作性と外観を踏襲し、違和感・抵抗感なく乗れる」という点がセールスポイントになっている。

スズキの電動スクーター「e-Let's」(上)。バッテリーは取り外して家庭用コンセントで充電できる(下)

肝心のバッテリーには取り外し可能なリチウムイオン電池を採用、家庭用の2穴の100ボルト電源からそのまま充電できる。1回当たりのフル充電時間は約4時間で、これで約30キロメートルを走行できるという(時速30キロメートル定地走行テスト値)。バッテリー1個を装備した標準タイプ(希望小売価格31万2900円)のほか、2個を装備した「e-Let's W」(同39万6900円)があり、予備用バッテリーも別売りしている。

電動バイクの最大のネックは値段。「イーレッツ」の場合、ベース車の「レッツ4バスケット」(15万6450円)の約2倍もする。ただ、田口英紀・東京広報課長によると、「ランニングコストはガソリン車のほぼ10分の1で済みます」。今なら購入時に国の「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」を受けることもできる。頻繁に乗り、長く使うなら初期費用はかさんでも十分に元は取れるものと思われる。

田舎暮らしではガソリンスタンドが遠くにしかないこともあるし、市街地に近い地域でも給油所の閉鎖が相次いでいる現状を考えると、給油の手間が要らない電動バイクはなかなか魅力的といえるのではないだろうか。

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