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家族ドライブの楽しさはマイカーが支えている(写真はイメージ)=PIXTA

家族ドライブの楽しさはマイカーが支えている(写真はイメージ)=PIXTA

車をBMWから、憧れの「軽自動車」に変えた。謙遜でも何でもなく、「軽」に乗りたいと、ずっと願ってきた。車の運転がこんなに楽しいと感じたのは、車の運転を始めて以来初めての経験だ。

超苦手な狭いスペースへの駐車もさほどストレスなくこなせる。「軽自動車」に憧れるきっかけはラジオ局の先輩、みのもんたさんの「赤いベンツ」だった。

ある年の正月休み、みの先輩が私と友人の放送作家の2人を神奈川県・逗子の自宅に招いてくれた。

「駅からどう行けばいいんですか?」

みのさん「道行く人に、みのさんの家はどこですかと尋ねれば、みんな教えてくれるさ」

局アナとはいえ、当時すでに全国区の人気者だったみのさん。そういうこともあるのかなと逗子駅に降り立ち驚いた。誰に聞いても、「さぁ」と首を傾げるばかりだ。

みのさん宅に電話すると、「おかしいな。じゃ、僕がベンツで駅まで迎えに行こう」

駅前ロータリーで「ベンツ」を待つが、一向に現れないと思ったら、赤い軽自動車から身を乗り出し「こっち、こっち!」と和服姿で手を振る人がいた。みのさんだった。

「すごいだろ、このベンツの威力を見せてあげよう。さあ乗って乗って!」

ベンツとは軽い冗談だが、「軽」は思った以上に広く、乗り心地も良かった。

「いつかは軽に乗るのもいいかな」

そんな、夢が何十年ぶりでこの春実現したともいえる。

社会人になった20代半ば、最初に手にした車は、JR新横浜駅近くの中古車センターで買った、茶色のホンダ・シビックだった。軽ほどではないが、コンパクトで、スピードも出にくかったが、運転下手の私にはピッタリだと気に入っていた。ところが周囲からの評判はイマイチだった。

友人「地味過ぎて、残念ながらこの車じゃ女の子は口説けないよ」

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