女子会プランが充実しているホテル 東西ベスト10
気の合う女性数人がホテルに泊まって楽しむ「女子会プラン」が人気だ。帰宅時間を気にせず、積もる話に花を咲かせ、エステやしゃれた料理などを堪能できる。ホテルに詳しい専門家にお薦めを聞き、東西に分けて評価してもらった。
スイーツ・化粧品…特典も工夫
ホテルは盛りだくさんなスイーツとお茶のセットや、化粧品といった特典に工夫を凝らしている。ホテルでの女子会は「レストランと違い、周りに気兼ねなく楽しめる点が一番の魅力」と井門観光研究所(東京都千代田区)の山田祐子さんは話す。仕事や家事に忙しい女性たちにとって、ぜいたくな設備や洗練されたもてなしは最高の息抜き。ビジネス需要の低迷を背景に、最近ではホテル側も、平日に通常よりはお得に泊まれるプランを充実させてきており、選択肢はさらに増えそうだ。
<東日本>
庭園風景で優雅な気分 2万坪(約6.6万平方メートル)の緑地を誇り「東京とは思えない庭園風景で優雅な気分に浸りたい」(山田祐子さん)。新緑がまぶしく、5月中旬からは蛍が見もの。秋には紅葉と季節感を楽しめる。樹齢500年を超す神木のシイや七福神の石像などを巡る女性も多い。
1992年に開業した初期から女性向けプランに力を入れ、客室にスパークリングワインやホテルオリジナルのバームクーヘンなどを用意する気配りが人気だ。
ぜひ体験したいのは、庭園を一望できるラウンジで楽しむ英国式のお茶会。季節ごとに風味を変えたスコーンのほか、和三盆や抹茶など和の風味を取り入れたスイーツや24種類の茶葉から選べる紅茶を味わいながら、友人とのおしゃべりを楽しみたい。(1)お泊り女子会プラン(2)1万8000円(3)化粧落としや乳液のセット
名物のパンケーキを客室で 20年前に女性宿泊プランを取り入れた女子会先駆けのホテル。「正面玄関の豪華な雰囲気は何度でも味わいたい」(小林しのぶさん)。朝食は、スタッフが運んでくれる名物のパンケーキやフレンチトーストを客室で楽しめる。(1)レディーズプラン(2)2万~3万4200円(3)オリジナルグッズ
午後3時チェックアウトがうれしい 都会の騒がしさから離れ「庭園が一望できるラウンジで優雅におしゃべりしたい」(田中紫乃さん)。朝食は和食や洋食など12種類の中から選べるほか、チェックアウトも午後3時とぜいたくな時間を楽しめるようにしている。(1)なでしこの休日(2)1万4800~1万8000円(3)基礎化粧品セット
レインボーブリッジ満喫 人気の客室「Tokyo Balcony Room」にはベッド4台が並ぶ。レインボーブリッジの夜景が魅力。「併設のスパやエステも楽しみたい」(瀬戸川礼子さん)(1)特別なオーガニック仕様&夜景(2)1室4人利用で1人1万~1万3000円(3)アロマシャンプー
スパで美を磨く 東京から約1時間で「リゾート気分が満喫できる」(寺田直子さん)。スパやプールなど11種類のサービスや盛りだくさんの朝食を楽しめる。(1)女子得プラン(2)1万9500~2万8500円(3)仏ソティスの化粧品入りポーチ
(1)o'shabeliese(オシャベリーゼ)(2)1室4人利用で1人7500~8000円
7位 東京ステーションホテル(千代田区)
(1)リュクスなバスタイム(2)2万8510~6万3460円
8位 JRタワーホテル日航札幌(札幌市)
(1)リュクス LUXE(2)1万8000~1万9000円
9位 ホテルオークラ東京(港区)
(1)MY,OUR SELECT(2)1万8000~1万9500円
10位 横浜ベイホテル東急(横浜市)
(1)ごほうびプランHappy Party Night(2)1室3人利用で1人9450~1万6275円
<西日本>
シャンパンをお好きなだけ 欧州貴族の邸宅を思わせる内装。「ラグジュアリーホテルとしての人気が高い」(井村日登美さん)。入り口を抜けると絵画やシャンデリアで飾られた空間が広がり、日常とは違う空間に抜け出した気分を味わえる。
女性プランの利用者は20~40歳代が多く、入場するのに専用の鍵が必要な「クラブフロア」に泊まれるなど特別なもてなしを感じさせる。34階にあるラウンジでは、自由に軽食を取ることができ、シャンパンも好きなだけ飲める。午後2時半からはアフタヌーンティータイムで、和装の女性スタッフがマカロンやスコーンを3段のトレーに載せて運んでくれる。
2月に1階フロアを一部改装した。女性ショコラティエが作る24種類のオリジナルチョコレートや、館内と同じ香りがするアロマグッズなどホテルならではの品を買い求める人も多い。(1)Ready For Lady(2)1万8000円~3万1000円(3)英アスプレイのボディーローションなど
歴史と伝統…関西の迎賓館 「歴史と伝統を誇る関西の迎賓館」(南波綾子さん)。森や空をテーマにした客室や部屋中に花をおいたプランなど「快適性の高さが光る」(関屋淳子さん)。(1)お花いっぱいのスイートルーム(2)3万9000~4万2000円(3)仏ロクシタンのハンドクリームなど
夜の海眺めてうっとり 小ぶりなホテルで、全70室が海側に面し、テラスからの夜景は素晴らしい。「ジャグジーを完備しており、朝食も品数豊富でリッチな気分を味わえる」(平野住枝さん)(1)LA SUITE GIRLS NIGHT(2)1万5000~4万4500円(3)トランスダーマの化粧水など
リゾートホテルのよう 専用のラウンジなどを使える特典も。「朝食時はリゾートホテルのよう」(伊藤明美さん)(1)癒しの空間~Natural Healing Room~(2)2万8000~3万1000円(3)仏サボンのボディーソープ
東山一望、絶好のロケーション 京都・東山を一望する絶好の立地で、敷地内の日本庭園や野鳥を楽しめる。「京都ならではの落ち着きが魅力」(飯島千恵子さん)(1)エグゼクティブステイ(2)1万2500~2万5500円(3)なし
(1)お部屋でゆっくり"三段お重スイーツ"付Girl'sTalk(2)1万6500~3万3500円
7位 奈良ホテル(奈良市)
(1)レディースプラン まほろば(2)1万5000~2万500円
8位 神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市)
(1)ガールズパーティ(2)1万~2万1300円
9位 ホテルグランヴィア京都(京都市)
(1)一日尼僧修行体験(2)3万3250円
10位 ウィズ・ザ・スタイル福岡(福岡市)
(1)Spring Holiday-ラグジュアリーな女子旅プラン-(2)1室3人利用で1人1万2900~2万1800円
表の見方 数字は選者の評価を点数化した。(1)プラン一例(2)1室2人利用時1人分の料金(消費税、サービス料込)。一部、別途宿泊税が必要(3)化粧品など。掲載プランや価格は季節などで異なることがある。東西1位の写真はイメージ、同2~5位はホテル提供。
調査の方法 全国のホテルに詳しい専門家に女性同士で泊まりたいホテルを推薦してもらい、東日本と西日本に分けてリストを作成。客室や宿泊プランの充実度などから順位付けしてもらった。選者は以下の通り。(敬称略、五十音順)
飯島千恵子(ホテル情報サイト「ホテルコンシェルジュ」編集部)▽伊藤明美(JTB西日本国内商品事業部)▽井村日登美(「エイチ・ワン」代表)▽小林しのぶ(旅行ジャーナリスト)▽関屋淳子(旅情報サイト「旅恋どっとこむ」)▽瀬戸川礼子(ジャーナリスト)▽田中紫乃(旅行情報サイト「トラベルズー」編集部)▽寺田直子(トラベルジャーナリスト)▽南波綾子(女性向け情報サイト「オズモール」編集部)▽平野住枝(ホスピタリティマネジメント)▽森下智美(「週刊ホテルレストラン」編集部)▽山田祐子(井門観光研究所)
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