韓国で「一人ご飯」は損 人脈社会を生き抜く鉄則

韓国料理は大勢で一緒に食べることを前提にしている場合が多いという(写真はイメージ)=PIXTA
韓国料理は大勢で一緒に食べることを前提にしている場合が多いという(写真はイメージ)=PIXTA

新年早々、暇を持て余した男3人が東京・下町の居酒屋に顔をそろえた。30代前半のジホ君は日本のニュースを、韓国に向けて発信するニュースサイトで働いている。

サイト運営者は、韓国の気鋭ジャーナリストで、小説家としても名高い、ジホ君のお母さん。現在は日本を中心に現場取材を続け、日韓メディアで活躍。討論番組「朝まで生テレビ」にも出演した。

40代半ばの松ちゃんは、サウジアラビアにある金融機関の日本法人に勤務している。カナダ、中国、韓国への留学・勤務経験がある。ジホ君との議論が白熱すると、二人の会話が自然と韓国語になり、周りは戸惑うこともしばしばだ。

この日に盛り上がった話題は「一人ご飯」だった。

ジホ君「来日した10年程前、和食店で一人、黙々と食べたり飲んだりする人を見てびっくりしました」

話を聞いたこちらは逆に、びっくりしたジホ君にびっくりした。日本ではよく見かける光景で、私の愛する食事スタイルでもあるからだ。

松ちゃん「私は『一人ご飯』で痛い目にあったことがあるんです。ソウルに住み始めたころ、ふらりと立ち寄った近くの食堂で刺身を注文しました。日本だったら、客が一人だと見れば、冷蔵庫から刺身のサクを取り出し、包丁で切った4、5片を皿に載せ、『お待ちどう』とか言って、大根と大葉を添えた『一人前』が出てきますよね」

梶原「違ったの?」

松ちゃん「一匹丸ごとと思われる、大量の刺身が大皿に盛られて出てきました」

梶原「豪勢じゃない?」

松ちゃん「刺身だけならまだしもです。刺身を切り出した後の頭は煮付けで、骨は揚げ物としてドーンとテーブルに並べられました。3、4人でようやく食べ切れる魚だったんですねえ」

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