「世界一級」めざした3代目RX-7、零戦にも学ぶ元マツダ「ロードスター」開発主査 貴島孝雄氏(4)

ベンチマークはポルシェ

3代目RX―7を発売する直前の90年、思わぬライバルが出現した。ホンダが発売した高級スポーツカー「NSX」だ。アルミ製車体で、価格も800万円台と破格の高値だった。

3代目RX―7を発売したのはホンダが「NSX」を発売した翌年の91年だ。サスペンションには軽量だが高価なアルミを全面採用した。価格は従来より約100万円引き上げ、約360万円にした。

独ポルシェをベンチマーク(目標)にしていたが、日本車に負けるわけにはいかない。スポーツカーを購入する人は速さや力強さを重視するからだ。筑波サーキット(茨城県下妻市)の走行タイムでわずかだがNSXより速いことを証明した。

91年の仏ル・マン24時間レースではロータリーエンジン搭載のレース専用車「マツダ787B」のシャシー開発に携わり、日本メーカーで初めて総合優勝した。しかし、このころから始まったバブル経済崩壊は、我々のこうした努力をすべて吹き飛ばしてしまった。

[日経産業新聞 2008年5月8日付]

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