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ロフトの安藤公基社長

ロフトの安藤公基社長

雑貨店のロフトが新たなチャレンジを始めている。4月に増床開業した銀座店では「食」をテーマに新タイプの売り場を設け、コスメに特化した小型店の展開も始めた。雑貨文化を発信し続けてきた同社だが、競争環境は大きく変わった。創業期から携わる安藤公基社長は「勝つためにはロフトでしか買えない物、体験できないことを増やさないといけない」と表情を引き締める。

すぐそばに無印 それもありかも

――増床した銀座ロフトの位置づけと手応えを聞かせて下さい。

「2017年の6月に3~6階でオープンしたんですが、当初はあのビルに入るのは反対だったんですよね。人通りが少なく環境が悪いので。でも無印良品さんがそばに移転してくると聞いて、これはありかもしれないと。共食いみたいなところはありますが、一方で1つのブランドでお客様が来てくれる時代でもなくなりました」

「4月に1階を増床してからは予算をしっかり取れています。訪日客の売り上げも20%ぐらい。初年度の売上高は37億~38億円、早く50億円にしたいと考えています」

――渋谷と比べ、銀座は何を発信しますか。

「銀座は客単価で3500円くらい。渋谷が3000円をちょっと超えるくらいで、今までは渋谷が一番高かった。銀座は納得すれば付加価値がある、と買っていただけるマーケット。サステナビリティーとかエシカルとかの色は濃くしたいと思います。ロフトもそう変わっていかないと、お取引先にもお客様にも支持されなくなると思っています。銀座は、その切り込み隊長に位置づけたいなと」

「プラスチックを減らすのに、包装を紙に変えています。包装が不要というお客様は35%くらいいらっしゃいます」

――1階は食品販売のほか初のイートインスペースも設けましたね。

「ロフトの強みは『アソート』です。その範囲を食に広げましょうと。大昔は『ノンアパレル、ノンフーズ』、食べ物は素人が手を出すものではないと言われました。百貨店の一部門からスタートして生活雑貨への思い入れが強かったからかもしれませんが、僕らの世代は食もファッションも雑貨だと思っています」

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