世界のしょうゆ、五輪で発信 食材生かす脇役の進化キッコーマンの堀切功章社長

――品ぞろえは今後も意識しますか。

「そうですね。(品質保持を高めた卓上ボトルの)容器の革命があってから飛躍的にしょうゆの品ぞろえが増えました。昔はせいぜい料理好きな家庭で2種類くらい。今はいろんな種類を使い回してみたり、ダシ入りのしょうゆも増えています。消費者の求めるものが特売で買うしょうゆから、むしろ長い期間おいしく食べられるしょうゆに切り替わってきました」

食文化融合する ライブキッチン

――18年11月に東京・有楽町で、シェフがライブで腕を競い合うレストランをオープンしました。キッコーマンがやるのは意外でした。

18年にはシェフが店内で調理実演をする体験型のレストランも開いた(東京都千代田区)

「五輪・パラリンピックのスポンサーになったのがきっかけです。私どもは海外100カ国以上でしょうゆを売ってきました。日本の食文化を紹介し、その国・地域の食文化と融合させることで新しい食文化を生み出すという考え方です。そこで五輪・パラリンピックに合わせて、まさに食文化の国際交流を日本のライブキッチンでやってみようと」

「料理人のみなさんも結構手を挙げてもらって。スタート時には和洋中の巨匠に集まってもらいました。彼らもクリエーティブな場として、自分の店ではやらないことをやります。和の人からすると、自分の料理をフレンチ風にアレンジするとどうなるかとか」

――五輪で発信するのは食文化の融合ですか。

「そうです。キッコーマンというブランドと、しょうゆをベースにした日本の食文化と世界各地の食文化の融合です」

――キッコーマンしょうゆをグローバルスタンダードにする目標は達成しつつあるのでは?

「いや、まだまだ全然ですよ。だって地球人口は70億人で、日常的にしょうゆを使っているのはほんの2億~3億人。グローバルスタンダードとは、塩こしょうと同じように家庭に必ずおいてあるということです」

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