一人旅は思いつきでOK 台北1泊2日の弾丸旅日記

やたらと多い「台北の+東京の名所」式ネーミング

その後、地下鉄を1駅乗って「台北の上野」とも「台北の浅草」ともいわれる、下町的な風情の漂う龍山寺界隈にたどり着く。お線香の香りにむせ、裏町から漏れ聞こえてくる演歌の台湾語バージョンを聞きながら、さっぱりしたおかゆをすすったのが台北最初の食事だった。

乗り放題の地下鉄をさらに乗り継いで、西から東へ。そこは「台北の裏原宿」とも称される「東區」。「台北の上野、浅草、原宿、裏原宿」と、ガイドブックは「台北の+東京の名所」という表現がお気に入りらしい。

「東區」はしゃれたブティック街だが、私のようなおじさんに似合うものは発見できなかった。街歩きのあとは、郊外へ。地下鉄とモノレールを乗り継いで(MRT乗り放題に含まれる)、台北市立動物園を目指した。

電車が進むにつれ、沿線からは街のにぎわいが消える。南国の広葉樹が日差しを受け、うっそうとした緑が目に鮮やかだ。ホテルなのか、リゾートマンションなのか、高級そうな高層の建物がそこかしこにそびえ立つ。ここを「台北の熱海」と命名したくなった。

終点の動物園駅から少し歩いて、目指すは「猫空(まおこん)」。標高300メートルの「緑のオアシス」を「台北の高尾山」と呼んでみた。

ロープウエーで30分かけて到着した山頂は、地上に比べ随分と寒い。かじかんだ手を温めるべく、屋台で売っていた、2個で150円の石焼き芋を購入。一つは食べ、もう一つは懐炉代わりにポケットへ突っ込んだ。

下山するころになると、西の空がオレンジに染まり、眼下の高層ビル群を夕焼けが照らし始めた。思わず「台湾のビクトリアピーク(「100万ドルの夜景」として有名な香港の絶景スポット)だ」とつぶやいた。

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