2019年6月にマクロミル ブランドデータバンクが国内の約3万2000人に実施した調査結果から、「1カ月の小遣いが10万円以上」の人々を富裕層と定義し、データを抽出。全体の約8%しかいない富裕層が好きなブランドや価値観にフォーカスする。特集2回目は、最も富裕層の割合が高かった女性20代後半のデータに着目し、分析した。

 ブランドデータバンク約3万2000人のデータによると、「月の小遣い10万円以上」の富裕層の割合が最も高かったのは、意外にも20代後半の女性だった。女性全体の富裕層のうち、実に23%が20代後半だった。彼女たちは、いったいどんなブランドを愛用しているのか。女性20代後半全体の2266人のデータと、女性20代後半の富裕層200人のデータを比較し、消費の実態に迫った。

毎月13.1万円も使える若い女性たち

●女性20代後半の「富裕層」は使えるお金がすごい!
●女性20代後半の「富裕層」は使えるお金がすごい!
「全体」とはブランドデータバンクの調査対象のうち女性20代後半(以下同)

 女性20代後半は全体で2266人いる。平均年齢は27.3歳で、平均世帯年収は549.9万円、平均個人年収は192.2万円だ。月の小遣いの平均は、3.2万円となっている。

 対する女性20代後半の富裕層は200人。平均年齢は27.14歳で、平均世帯年収が766.7万円、平均個人年収が348.5万円。月の小遣いの平均は13.1万円で、なんともうらやましい結果になっている。

 女性20代後半の富裕層は、未婚率が高いのが特徴だ。女性20代後半全体の既婚率37.9%に対して、富裕層の既婚率は19%。女性20代後半全体で一人暮らしをしているのは21.5%だが、富裕層の一人暮らし率は33%となっている。つまり、女性20代後半の富裕層として、一人暮らしや実家暮らしの「未婚の若い女性」像が浮かび上がってくる。

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