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「石川さんを囲む会」には従業員ら120人が集まった(最前列中央が石川氏)

「石川さんを囲む会」には従業員ら120人が集まった(最前列中央が石川氏)

2018年6月にバンダイナムコホールディングスの会長を退任した石川祝男氏は、文化の異なるバンダイとナムコの経営統合に誰よりも前向きで、両社の文化融合に尽力しました。石川氏が社員に伝え続けた「元気よく暴走しなさい」というメッセージでした。その石川氏の「仕事人秘録」。第17回では会長を退いた際のサプライズ宴会を懐かしみます。

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自身をねぎらう宴会で石川氏は感極まって涙した

「40年間、お疲れさまでした!」。ホテルの宴会場の扉を開けると、120人の従業員が拍手とともに出迎えてくれました。

2018年6月、会長を退任する直前に、「石川さんを囲む会」を開いてもらいました。場所は都内のホテルでしたが、実は直前までは役員だけの食事会だと思っていました。

もともと秘書から知らされた宴会の場所は、あるホテルの「中華料理屋」でした。指定された場所に疑問を抱くことなく向かっていると、中華料理屋にいるはずの役員がうろちょろしているのを見つけます。そこは大宴会場近くのトイレでした。「あれ、なんでこんな所に」と疑問に思い、そしてピンときました。

私を驚かせようと「ドッキリ」で何か仕掛けられているのだろうと。自発的に敷いたかん口令を皆さんが守っていたため、直前まで気付きませんでした。今思えばあの日は、白いブラウスを着た女性など、よそ行きの服を着ていた人が多かった気がします。

宴会にはバンダイの上野和典元社長やバンダイナムコホールディングスの高須武男元社長も駆け付けてくれました。あいさつで上野さんが「引退後の生活は楽しいぞ」なんて言います。当時は本当かなと思いましたが、その通りでした。

これまでに私が開発したロボットやゲーム機などを紹介する映像が会場のスクリーンに映し出され、その最後に私の妻と娘と孫が登場したことには驚きました。妻はあまり表に出たがるタイプではありません。従業員が私に内緒で頼んでいたみたいですね。自宅には捨てられない段ボールがたまっているのですが、映像にも段ボールが映り込んでいて、いつの間に撮ったんだと感心してしまいました。

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