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アキレスの伊藤守社長

アキレスの伊藤守社長

アキレスの靴といえば、まず思い浮かべるのが小学生向けの「瞬足」だろう。そんな同社が大人向けランニングシューズに参入し、ランナーの間で注目を集め始めている。独自素材でクッション性を高め、膝や腰に優しいのが特徴だ。伊藤守社長は「子供も大人もワクワクするシューズを提供したい」と語り、苦戦のシューズ事業で再びジャンプアップに挑む。

プロも太鼓判 高反発ソール

――なぜ大人向けランニングシューズに参入したのですか。

「瞬足はピーク時の2009年には650万足ほど売れました。小学生と幼稚園児の900万人がターゲットで、ブランドとしてはマンモスだと思います。ある意味ではあぐらをかいていました。現在は年間で約400万足。それでも一応モンスターとしての力はありますが、その先を考えるとどうなるか。子どもたちがもっと楽しく、夢をかなえるシューズを作ろうと考えました」

「どうやったらワクワク感を演出できるか。そこで自社のウレタン素材を作ろうとなりました。ドクター中松さんじゃないけれど、ぴょんぴょん走れれば楽しそうだよねと。素材開発の共通の部隊をシューズ部門に投入して開発しました」

――もともとは子供向けを想定していたのですね。

「瞬足の新バージョンを作ろうと思ったのですが、残念ながら価格が高くなってしまい、商品化がなかなかできなかったんです。でも素材を広めるため、どこかで生かさないといけません。そこで当社は走ることにこだわってきたけど、大人向けはなかったよねと」

「開発担当者が実際に履いて素材評価をしてみました。彼は座骨神経痛だったんですが、走ってみるとこれはいいとなった。高反発で衝撃吸収力の高い素材としてMEDIFOAM(メディフォーム)のブランド名で商品化しました」

――独自素材の特徴は?

「ソール材に一般に使われている素材『EVA』は軽いのですが、レースも10回走ると、へたってしまうんです。プロのアスリートは2回か3回で履き替える。でも一般ランナーはそんなに履き替えられない。だから耐久性の高いウレタンソールを作りました」

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