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夏がく~れば… 花がきれいな高原ランキング

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NIKKEI STYLE

斜面いっぱいに咲く花、谷あいにひっそりと咲く花――。山や高原の花は個性的な輝きを持つ。植物の研究者や愛好家、写真家といった人たちにハイキングで楽しめる名所を選んでもらった。


1位 尾瀬のミズバショウ 福島・新潟・群馬県 560ポイント
 尾瀬は福島、新潟、群馬の3県にまたがる高原。尾瀬ケ原や尾瀬沼の周辺に咲くミズバショウ=写真=は、東北最高峰の燧ケ岳(ひうちがたけ)やなだらかな至仏山(しぶつさん)を背景に美しさが際立つ。ニッコウキスゲやリュウキンカなどもきれい。「雪解けのころ咲き始めるミズバショウは周りの風景とともに忘れ難い」(菱山忠三郎さん)、「やっぱり一度は歩きたい場所、歩きたい季節」(多田多恵子さん)。日帰りから1泊2日ぐらいまで、3県から入山する様々なコースがある。
 【ミズバショウ(水芭蕉)サトイモ科、花期は5月中旬~6月下旬。白い部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼び、黄色い花が多数集まった棒状の部分を「肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼ぶ。
2位 高尾山のタカオスミレ東京都 465ポイント
 高尾山は東京都八王子市にある標高599メートルの山。スミレの宝庫で中でもタカオスミレ=写真=は高尾山の特産種。岩や木に着生するセッコクの白も目にしみるほど美しく、散策道に咲くホシザキイナモリソウは高尾山で発見され名が付いた。「スミレは登山口から頂上まで、特に注意しなくても登山路沿いに10種以上は見ることができる」(木下武司さん)、「沢音を聞きながら、道端に咲くスミレを楽しむ春の渓流散策がおすすめ」(中村匡男さん)。東京都心から電車で約1時間。登山口からケーブルカーもある。
 【タカオスミレ(高尾菫)スミレ科、花期は4~5月。高尾山周辺に多く、林や谷沿いの半日陰で紫色の美しい筋が入った愛らしい白い花を咲かせる。
3位 大雪山のエゾコザクラ北海道 335ポイント
 北海道の中央部にある大雪山は道最高峰の旭岳をはじめ白雲岳、黒岳、赤岳などからなる。エゾコザクラ=写真=は残雪の時期に山を彩る。大群生するイワウメや黄色がかった濃厚な白い花を咲かせるキバナシャクナゲも見事。「エゾコザクラは鮮烈なピンク色の花が、じゅうたんのように敷き詰められて咲く」(中村匡男さん)、「赤岳ではエゾコザクラやコマクサ、エゾツツジ、チングルマなど数え切れないほどの植物に出合える」(久志博信さん)。旭岳と黒岳には5合目までロープウエーがあり、黒岳はリフトで7合目まで登れる。
 【エゾコザクラ(蝦夷小桜)サクラソウ科、花期は6月下旬~8月上旬。直径2センチほどの薄い赤紫色の小花を1本の茎に1~6個ほど咲かせる。本州のハクサンコザクラより一回り小さく、かわいらしい。
4位 御岳山のレンゲショウマ東京都 280ポイント
 東京都青梅市にある標高929メートルの山で8月ごろに咲くレンゲショウマは花の形が独特で見栄えがする。森林浴を兼ねた散策がおすすめ。「ハスの花に似た大きな花が魅力で、フォトジェニック(写真写りが良い)という点では横綱級。一属一種の日本特産種で、正真正銘の珍種」(木下武司さん)。JR青梅線御嶽駅からバスなどでケーブルカー御岳登山鉄道滝本駅まで行き、御岳山駅から山道を歩いて登る。
5位 礼文島のレブンアツモリソウ北海道 225ポイント
 稚内の西方60キロの日本海上にある礼文島は高山植物が咲き乱れ「花の浮島」と呼ばれる。5~6月に咲くレブンアツモリソウは礼文島のみに生息する野生のラン。「アツモリソウ」は平家物語に登場する平敦盛の軍装「母衣(ほろ)」に花の姿が似ていることに由来する。「丸い袋状の唇弁(下側にある花弁)がふっくらとした薄いクリーム色の花は、まさに貴婦人を思わせる」(稲泉三丸さん)。稚内港からフェリーで約2時間。
6位 九重山のミヤマキリシマ大分県 210ポイント
 大分県竹田市などに広がる火山群は4~6月にミヤマキリシマで赤一色になる。九重山の中腹を通る「やまなみハイウェイ」にある長者原などから散策できる。
6位 伊吹山のシモツケソウ滋賀・岐阜県 210ポイント
 伊吹山地の最高峰に7月中旬~8月上旬ごろに咲くシモツケソウは、湿った草原などに群生して薄紅色の世界をつくる。登山口から3~4時間。時間のない人は9合目まで車で行ける。
8位 白馬岳のウルップソウ富山・長野県 195ポイント
 後立山連峰の主峰に咲くウルップソウは、7~8月に青紫色の花を穂状に多数付ける。「岩れき地の植物で、厳しい環境に耐えている」(門田裕一さん)。JR大糸線の白馬駅から白馬大雪渓を目指すなど様々な登山ルートがある。
9位 秋田駒ケ岳のタカネスミレ秋田・岩手県 180ポイント
 タカネスミレは6月中旬~7月上旬、日当たりの良い砂れき地に咲く。「雪渓をバックに黄色が映えて素晴らしい」(山田隆彦さん)。車道で8合目まで行けるが、夏は規制がある。
9位 剣山のキレンゲショウマ徳島県 180ポイント
 7~8月に咲くキレンゲショウマはラッパの形をした黄色の花で、宮尾登美子の小説「天涯の花」のモデルになった。「ボッテリとした花が印象的」(門田裕一さん)。見ノ越からリフトを使えば40分ぐらいで頂上に立てる。
11位 燕(つばくろ)岳のコマクサ 長野県、見ごろは7月下旬~8月上旬
12位 丹沢山のフクジュソウ 神奈川県、2~3月
13位 八ケ岳のツクモグサ 長野・山梨県、6~7月
13位 加賀白山のクロユリ 石川・岐阜県、7月
15位 北岳のキタダケソウ 山梨県、6~7月
16位 利尻山のチシマザクラ 北海道、6月
16位 月山のウズラバハクサンチドリ 山形県、7月
16位 葦毛(いもう)湿原のシラタマホシクサ 愛知県、9月
19位 志賀高原のシャクナゲ 長野県、5~6月
19位 鳥海山のエゾアジサイ 山形・秋田県、7月中旬~8月下旬
19位 高峰高原のシャジクソウ 長野県、7月下旬~8月上旬

数百種の花、山肌彩る

まだまだ寒い2月でも、低山ではロウバイやフクジュソウが花開き、ウメやセツブンソウも咲き始めている。山や高原の花は種類が豊富で、季節を変えて次々と様々な花が咲く。尾瀬や北海道・礼文島にはそれぞれ約300種類の花が咲くといわれ、北海道・大雪山や白馬岳など大きな山も数百種類にのぼる。

大雪山では6~8月に咲くイワウメをはじめ、ホソバウルップソウ、ウラシマツツジ、ミネズオウ、チングルマ、ハクサンイチゲなど20種類ものおすすめの花を挙げた選者もいた。

作家の田中澄江が著した「花の百名山」には、季節はずれにひっそりと咲く花の美しさが描かれている。田中は花期を過ぎた花を愛し、また花咲く前のつぼみや新緑を愛した。尾瀬沼ではギョウジャニンニクを取りあげ「尾瀬の春を早々と告げるのはヤマドリゼンマイとギョウジャニンニクの緑である」と記した。

近年、山や高原の草花がシカなどの野生生物に食べられる被害が後を絶たない。このため、地元では保護柵を設けるなど、様々な対策をとっている。そんな実情も知りつつ、貴重な花々を見守りたい。

  ◇  ◇  ◇  

 表の見方 数字は選者の評価を得点に換算したもの。

 調査の方法 早春から夏にかけて、日帰りか1泊2日程度のハイキングで楽しめる花を、専門家に順位をつけて選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。

 新井和也(山岳・植物写真家)▽稲泉三丸(昆虫学者)▽岡山泰史(山と溪谷社山岳・自然図書出版部)▽門田裕一(国立科学博物館植物研究部陸上植物研究グループ研究主幹)▽木下武司(帝京大学薬学部教授)▽倉田英司(東京山草会事務局長)▽小須田進(植物写真家)▽柴田規夫(森林インストラクター)▽高橋秀男(横浜植物会会長)▽多田多恵子(植物生態学者)▽中村匡男(自然写真家)▽久志博信(山野草研究家)▽菱山忠三郎(日本植物友の会理事)▽みなみらんぼう(シンガーソングライター)▽宮嶋康彦(写真家)▽山田隆彦(日本植物友の会副会長)

 写真提供 ミズバショウ、タカオスミレ、エゾコザクラ、レンゲショウマ、レブンアツモリソウ、シモツケソウ、タカネスミレは山田隆彦氏、ニッコウキスゲ、ミヤマキリシマ、キレンゲショウマは久志博信氏、キバナシャクナゲ、ウルップソウは中村匡男氏、セッコクは新井和也氏

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