漫才師・ナイツが語る お笑い文化を担う場所人が育つ場所(1)浅草フランス座東洋館

お年寄りの観客の皆さんが僕らのスタイルを作ったのかも。(土屋氏)
何でもありの舞台で好き勝手できたから、「芸人の地肩」が鍛えられた。(塙氏)

浅草フランス座 演芸場東洋館(東京都台東区)

漫才や漫談を中心とする演芸場で、姉妹館である「浅草演芸ホール」と共に東京のお笑い文化を担う場所。無名時代の井上ひさしが座付き作者を務めたり、やはり無名だったビートたけしがエレベーターボーイをしながら出演したりするなど、たくさんの著名人を輩出した場所としても知られる。

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漫才師 ナイツ 塙 宣之/土屋伸之

多くの芸人を育ててきた東洋館で、今、最大級の笑いを巻き起こしているのがナイツだ。

「昔、オール巨人師匠が『漫才は筋肉や!』とおっしゃってました。当時はまったく理解できなかったんですが(笑)、今なら何となくわかります。東洋館のもち時間15分を盛り上げるには『15分ネタの筋肉』が必要。テレビ用の短いネタをいくつか組み合わせると途中でダレるんですが、僕らは若いころから場数を踏ませてもらったおかげで、15分でも30分でも漫才をやれる。芸人としての『地肩』が鍛えられたんです」(塙氏)

ナイツの個性的な漫才は、東洋館に集まるお年寄りの観客たちが磨き上げたのかもしれない。

「若いファンが集まる舞台ばかりだと、どうしても彼らに合わせた漫才をしがちです。すると、ほかのコンビと似てしまって埋没していたかもしれません」(土屋氏)

「お年寄りは『何でもあり』。わけのわからないネタやギャグをやっても受け入れてくれます。こんなに自由で懐の深い劇場はほかにないと思います。若手たちもこの自由さを満喫し、独自の笑いを追求してほしいですね」(塙氏)

ナイツ
創価大学の落語研究会で出会った塙宣之氏(左・ボケ)と土屋伸之氏(右・ツッコミ)が、2001年に漫才コンビを結成。「ヤホー漫才」で注目を浴び、2008~2010年の「M-1グランプリ」では決勝進出、2011年の「THEMANZAI」では準優勝を飾る。お笑い番組などに引っ張りだこの実力派。

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