2013/1/13

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若者に響くマンガのセリフ

今回は、市販の「名言本」に載る言葉のうち、戦後生まれの人物が発言したもの、戦後に出版された小説やマンガに登場したものなど「現代の名言」を対象にした。

丸善丸の内本店(東京・千代田)の茂垣憲一さんは「スポーツで活躍した人など、今の時代の発言を集めた名言本が増えた」と話す。現代の名言は「人生のことを深く考える言葉とは別に『今日、会社に行きたくないな』という時に元気になる、そんな即効性が求められている」と指摘する。

「本に載せる言葉を選ぶ時、例えば『結婚は人生の墓場だ』といったシニカルなものは排除した」というのは2009年に「名言力」(ソフトバンク新書)を発行したフリー編集者の大山くまおさん。「それまでの名言は知識人の言葉遊びといった側面も強かった」

調査で「どんな分野の人の発言が気になるか」を聞いたところ、20代は「マンガ・アニメの登場人物」が最も多かった。世代や生活の環境によって、親しんでいる本やメディアもそれぞれだ。「最近は自分だけの名言を探す人が増えている。自分で見つけ出した言葉は、現在の自分が置かれている立場を反映しているので、より心に響く場合が多い」(大山さん)=表は敬称略

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調査の方法

様々な名言集が登場している

名言に関する市販の書籍や雑誌計40冊などに掲載されたもののうち、戦後生まれの人物、戦後に発表された作品の名言を対象にした。本人のオリジナルでなくても、その言葉を広めたり、発言が注目されたりしたものも含めて編集部でリストを作成。インターネット調査会社のマクロミルを通じて、20代から60代の男女1030人に、3つの項目にそれぞれ当てはまる名言を選んでもらった(複数回答)。リスト作成に用いた主な書籍は次の通り。

「あきらめない!『壁にぶつかった』ときに読むアスリートの言葉」(マガジンハウス編/マガジンハウス)、「いい言葉は、いい人生をつくる」(斎藤茂太/成美文庫)、「生きる力がわいてくる名言・座右の銘1500」(インパクト編/ナガオカ文庫)、「蹴球神髄──サッカーの名言集」(岩永修幸編/出版芸術社)、「将棋棋士の名言100」(後藤元気/出版芸術社)、「人生を変える!マンガ名言1000」(日本博識研究所/宝島社)、「スティーブ・ジョブズ名語録」(桑原晃弥/PHP文庫)、「ドラことば 心に響くドラえもん名言集」(小学館ドラえもんルーム編/小学館)、「平成の名言200」(大山くまお/宝島SUGOI文庫)、「ヘタな人生論よりトップアスリートの名言」(児玉光雄/河出書房新社)、「冒険家100の言葉」(丸山佑介/彩図社)、「ボールのようなことば。」(糸井重里/ほぼ日文庫)、「マンガ『名ゼリフ』大全」(G.B.編/宝島SUGOI文庫)