忘れ得ぬ体験の旅へナショナル ジオグラフィック日本版

ウシは道中の宿泊地で集合がかかるのをじっと待つ。 (C) John Hay/Lonely Planet Images

あなたにとっては、オーストラリア中央部、地球上でもっとも辺ぴな土地の荒々しい美しさを経験するチャンスだ。きれいな空気のなか、広大な平地と砂漠を見渡していると、すさんだ心が和んでいくように思える。ブルーのテント、ブルーの空、そしてたまに聞こえる卑わいな言葉が、あなたを別世界へ連れていく。これは“軟弱者用の牛追い”だ。朝は早く始まり、長い1日を過ごすことになるが、馬に乗るのは1日14kmぐらいまで。そのうえテントは快適で、在庫が豊富なバーも一緒に旅する。

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■ベストシーズン 近頃は1年おきの5月から6月の終わりごろに牛追いを行う。

■所要日数 牛追いは4、5日ごとに分けて行われる。観光客はどの区間でも参加できる。数日の余裕をみて、見どころ満載の南オーストラリアの州都アデレードを観光しよう。

■旅のヒント 各ツアーは70人限定なので、かなり早めに予約が必要。また、干ばつのときはツアーが中止になる。服装や個人の安全については指示に従うこと(乗馬用ヘルメットをかぶらなければならない)。たき火を囲んで歌えば、旅の仲間や牛追いの人々と打ち解け、相手を知ることができる。携帯可能な楽器が演奏できるなら、持っていこう。旅の間は喉が渇くので、現金かクレジットカードを忘れずに。どちらもバーで使える。

【見どころと楽しみ】
・世界最大の牧場アンナ・クリークを行くツアーもある。この牧場の面積は3万平方km以上─米国メリーランド州とほぼ同じ広さだ。
・エア湖は世界最大の塩湖で、面積は120万平方km以上。流出河川がないため、水が蒸発して広大で不気味な白い塩の堆積が残った。普段は水がないが、ほぼ5年おきに洪水が起きて、野草や鳥でにぎやかになり、また水が蒸発する。湖に水が張っているときは、遊覧飛行をしよう。
・人の形をした神秘的な地上絵マーリー・マンは、マーリーの西60kmにある。空からが一番よく見える。身長4km、棒かブーメランを持った人が描かれている。
・アボリジニの老人に会い、ブッシュ・タッカー(食べ物)、“夢の時代”と呼ばれる神話、美術、工芸品など、伝統的なアボリジニの文化を探索する。アラブンナ族のコミュニティは、古くからエア湖周辺に暮らす人々の集団だ。
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