――若手起用は危機感からですか。

「世の中が変わるスピードに対応しきれていないという危機感をずっと持っていました。一回、思い切った発想をさせないと。冒険になるし、失敗もあるだろうけど、若いうちに経験させることが、10年後、20年後のロッテをつくるベースになると思っているんです」

「ロッテはオーナーがカリスマで引っ張ってきました。でも(私が)全部やるというのは無理です。企業は部活みたいなところがあると思います。チーム力でお客さんに喜びや驚きを与えることに挑戦していきます」

パンにガーナ 商品領域拡大

――1ブランド300億円はどうやって達成しますか。

「チョコパイ」は有名パティシエと組んだ商品を開発し、販売している

「まず商品はブランドの領域を拡大します。単にフレーバーを変えるというレベルではありません。サントリーのボスがコーヒーから紅茶に商品を広げたように、ブランドを拡張できるんじゃないかと思います。パンにつける『ガーナチューブ』は1つの例です」

「販路ごとに価格を変えた商品も出していきたい。さらに一番変えたいのは新製品の数です。年間300個くらいあり、準備する負担も大きい。これではイノベーションが起きる商品ができないんじゃないかと思います。少し減らして、本音を言えば半分とか3分の1くらいにしたいです。その分、各ブランドの社員たちに考える時間を与えて、骨のあるものを出してもらいます」

「海外も事業を拡大して伸ばしていきます。人材面では公募制の導入を考えています。このブランドを育てたいという熱い人間を全国の部署から公募します。どれだけ営業で優秀だろうが引っ張ってきます」

――テストマーケティングで点数が低い商品も挑戦して出させますか。

「やってもらいます。テストマーケティングより前に『ゴー・トゥー・マーケット』です。そういうスピード感が大事じゃないかな。我々は菓子とアイスのプラットフォームになろうと思っています。菓子とアイスを基盤にいろんなことを提供していくのが夢です」

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ブランド戦略 球団とタッグ
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