凄腕上司の人心掌握術 シンプルな一言で部下が奮起第43回 ピグマリオン効果

よい気持ちにさせて部下をそそのかす

皆さんの職場では「1on1ミーティング」をやっていますか。文字通り、上司と部下が1対1で対話するミーティングです。話す内容は各社各様で、コーチング的に使っているところもあれば、PDCA(計画-実行-確認-行動)の確認に終わっているところもあります。

いずれにせよ、できれば部下のやる気を高めてミーティングを終えたいところです。そのために、私の知人の凄腕上司は、必ず2つのメッセージを伝えて、締めくくっているそうです。

1つは、あなたは特別な存在である、という話です。「君がいるからこの部署が回っている」「君なしでは立ち行かなくなる」「君だからこの仕事をお願いしているんだ」といった具合に。

そう言われたら、いわゆる自己有能感が高まり、悪い気がしません。「自分が頑張らなくてはいけない」と感じて、やる気と責任感が高まります。

全員に同じことを言っても、わざわざ他人に話す人はおらず、バレることはまずありません。仮にバレたとしても、「そうなんだよ。だから一人でも欠けたら、上司としては困るんだ」と言えばすむ話です。事実そうなんですから、嘘ではありません。

もう1つは、上司の期待や信頼を伝えることです。「活躍には大いに期待している」「きっとやれると思って、信頼して任せている」「安心して任せられるからこそ、大役をお願いしている」などの言い回しで。

人は期待されると、それに応えようと思います。信頼されるとやらざるをえなくなります。そうやって上手にそそのかすのが、やり手の上司なわけです。

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