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中国、なぜ「異形の大国」? 成長しても民主化進まず

2019/9/16

中国は建国70年、天安門事件から30年の節目を迎える(北京の人民大会堂前で警戒する警備関係者)=小高顕撮影

中国が建国70年になるそうね。天安門事件から30年の節目でもあるのね。暮らしは豊かになったのかな? 「異形の大国」と呼ばれることがあるそうだけど、どうしてなの?

中国の現状について、飯尾庸子さん(54)と洲崎理差子さん(43)が飯野克彦編集委員に話を聞いた。

――世界第2位の経済大国ですよね。

中国の名目国内総生産(GDP)が日本を抜いたのは2010年。今は日本の3倍近い規模です。建国当初と比べると、経済規模は膨大になりました。国民の可処分所得は建国時の567倍に。1億元(約15億円)以上の資産を持つ世帯がおよそ11万に上るという調査もあります。

経済は巨大ですが、発展途上国です。先進国クラブといわれる経済協力開発機構(OECD)の分類では、先進国の一歩手前の「上位中所得国」で、政府開発援助(ODA)を受け取れます。14億人の人口で割ると1人あたりの経済規模は1万ドル弱と、日本の4分の1程度だからです。

とはいえ、広域経済構想「一帯一路」の下で、中国はアジアやアフリカの発展途上国を経済支援する側に回っています。もうそろそろ発展途上国とはいえないのではないかとの声も出ています。

――先進国にならないのですか?

中国共産党政権は「先進国入りを目指す」とは言いません。むしろ世界最大の発展途上国だと強調しています。1971年に中華人民共和国が中華民国に代わって国連の一員となった最大の原動力は途上国の票でした。世界の圧倒的多数を占める途上国の一員でいるほうが、何かと有利だと考えている面があります。

先進国となると国際的責任が重くなり、二酸化炭素(CO2)の排出量など守るべきルールが出てきます。対外援助も、OECDは相手国の債務負担が重くなりすぎないようにしたり、人権侵害や環境破壊につながらないようにしたりする基準を設けています。発展途上国でいれば縛られずにすむのです。

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