ゲーム機販売で商売の基礎 代金回収の大切さ学ぶバンダイナムコホールディングス 元会長 石川祝男氏(5)

売掛金の「回収」で、商売の基本を学んだ。

商品を買ってもらうだけでなくお金を回収すること。手形であれば決済を終えるまで。この段階で初めて商売として成立することを学びました。ほかの部署でも手形・小切手をもらう最後まで見届けるクセがつきました。手形の「テ」も知りませんでしたが、基本的なことをたたき込まれました。

78年秋に他社の「スペースインベーダー」が大ヒット。ナムコ初のビデオゲームは苦戦する。

ゲーム機は売れるものと、そうでないものの差が激しいです。ヒット商品は2倍の金額を出すから今すぐほしいと言われます。

ナムコも10月にビデオゲーム「ジービー」を発売。最初は好調でしたが、途中からインベーダーに需要が奪われ失速します。

売れないゲームの営業には苦労します。先に喫茶店などに置いてしまい、後で契約を取ることもありました。飛び込み営業の9割は「帰れ」と言われます。結構しんどかったですが、昔の経験は今に生きています。

入社1年目ですから、なかなか営業で良い成績を残せません。その頃、中村雅哉社長(当時)はコピー製品の撲滅に力を入れていました。怪しげな会社を夜通し見張り、現場を押さえることもありました。

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石川祝男
いしかわ・しゅくお 1978年関西大文卒、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)入社。2006年バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)社長に就任。09年バンダイナムコホールディングス社長、15年会長、18年6月顧問、19年6月退任。山口県出身。

[日経産業新聞 2018年10月10日付]

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