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街中に飾られたラグビーW杯の告知(東京・丸の内)

街中に飾られたラグビーW杯の告知(東京・丸の内)

ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会が9月20日から始まると聞いたわ。ラグビーは詳しくないし、日本の実力もよくわからない。前回大会では健闘したようだけど、今回はどうかしら。

ラグビーW杯の概要や競技の特徴などについて、吉岡ゆかりさん(61)と西條恵子さん(44)が北川和徳編集委員に聞いた。

――ラグビーのW杯はどんな大会ですか?

サッカーのW杯と同様に4年に1度、各国の代表チームが集まって世界一を決める大会です。オリンピック、サッカーW杯と並んで世界の三大スポーツイベントと呼ばれています。観客数を見ると、夏の五輪は2020年の東京で800万人程度が見込まれます。サッカーW杯は300万~350万人で、ラグビーW杯は前回の大会では約250万人でした。

サッカーのW杯は1930年に始まりましたが、ラグビーは87年から。そもそも学校と学校、クラブとクラブなどが争う対抗戦がラグビーの本来の姿であり、世界一を決めるという考え方はありませんでした。発祥の地イングランドでは仕事を持った人々が年をとっても続けるスポーツとして定着し、アマチュアリズムが徹底していました。

しかし、オーストラリアやニュージーランドでは13人制など類似競技のプロリーグの人気が高いのです。有望選手がそちらに流れてしまうため、両国が中心となって商業化を進めようという動きが生まれ、W杯の開催につながりました。今回は9回目で初のアジア開催です。

――日本代表に外国人選手がいるなど、なじみにくい印象もあります。

ルールが難しいという声も聞きます。密集プレーが多く、何が起きているか分かりにくいこともあるのでしょう。身体的な接触が激しく、深刻なケガを防ぐためにルールが細かくなり、反則の種類も多くなりがちです。

日本代表に外国人が加わるのはラグビーが国籍主義ではないからです。五輪やサッカーとは代表の概念が違います。外国出身者もその国に3年以上継続して居住すれば代表の資格を得ます。また、自分が生まれた国や両親、祖父母の出身国、つまり自分のルーツがある国からも代表になることができます。ただし、ある国の代表を選んだら通常はもう別の国の代表にはなれません。祖国の代表をあきらめる覚悟が必要です。

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