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2012/11/11

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ネット全盛でも根強い人気 レシピの完成度高く

書籍全体の販売金額が減少傾向にある中で「料理本は節約や健康志向を背景に堅調に売れている」と、出版科学研究所研究員の久保雅暖さんは指摘する。

インターネットで検索すれば一般の人の投稿を中心に数多くのレシピを閲覧できる。手元にある食材で作れる料理を簡単に調べられるので活用する人は多いだろう。一方、料理本の良さは「料理や編集のプロが時間をかけて作った完成度の高いレシピを知ることができる点」(久保さん)だ。

例えば料理本の多くは初めて作る人でもまねできるように注意すべきところを太字にしたり、別のページでまとめたりと工夫を凝らしている。

女子栄養大学短期大学部准教授の豊満美峰子さんは「ネットの投稿レシピの中には塩分が多すぎるものや調味料の分量を間違えているものが意外に多いので、注意してほしい」と話す。プロの目が入ることで、一定レベル以上のおいしい料理が作れる安心感も料理本の魅力といえそうだ。

「料理本の写真から食材や味の組み合わせのヒントを得ることがある」と話すのは東京生活研究所食品コーディネーターの藤本紀久子さん。料理をおいしく見せる食器やテーブルセッティングの写真も参考になる。

多くの料理本から自分に合ったものを選ぶ基本は「作業の流れの説明がすっと頭に入るかどうか」(料理本編集者で料理研究家の川津幸子さん)。失敗しやすい作業の場面を写真を見せてきちんと説明するなど、よく練った構成の本は読者の目線を強く意識してまとめられている。

 ◇  ◇  ◇  

表の見方 数字は選者の評価を点数化。(1)初版年(2)出版元(3)税込み価格。6~10位は本の名前、著者、出版元の順。

調査の方法 料理本に詳しい専門家11人にもてなし編、お菓子編、初心者編の3つのジャンルでそれぞれ3冊以上推薦してもらい、候補リストを作成。各ジャンルのリストの中から順位を付けて専門家に選んでもらった。料理本として完成度が高く、長く愛用できることを重視した。選者は以下の通り。(敬称略、五十音順)

石森いづみ(フードスタイリスト)▽小川綾子(料理書専門古本屋onakasuita店主)▽川津幸子(料理本編集者・料理研究家)▽木田マリ(フードコーディネーター)▽杉山智美(東京ガス「食」情報センター主幹)▽高橋侑希(紀伊国屋書店新宿本店)▽津布久孝子(味の素家庭用事業部部長)▽戸井美子(キッコーマン・コーポレートコミュニケーション部)▽豊満美峰子(女子栄養大学短期大学部准教授)▽半田純一(丸善丸の内本店和書グループ)▽藤本紀久子(東京生活研究所食品コーディネーター)

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