ドライバーも歩行者もリスぺクトが足りないレーシングドライバー 中嶋一貴

2012/11/20

ダイレクトメッセージ

今年の9月、びっくりするようなニュースを読みました。夜中に首都高に徒歩で侵入した歩行者をひいてしまった運転手が、逮捕されたというのです。

僕は驚愕したのですが、ほかの人はそれほど気にしていないようでした。みなさんはどうでしょう?

いろいろな見方があるし、法律上の論理もあるのでしょうが、僕は強い違和感を覚えました。歩行者が歩いてはいけない高速道路で人をひいてしまったということで、ドライバーを逮捕する…。これで解決になるとは、とうてい思えません。最高時速が300キロを超える世界でレースを戦っている僕でも、同じ状況に出くわしたら、事故を回避することは難しいでしょう。

このような状況でドライバーだけが一方的に責任を追及されるとなると「車には乗るな」と言われているのと同じです。実際、免許の更新時に何時間かの講習を受けると「指導員から『車を運転するのは危険な行為だから、おやめなさい』と繰り返し言われているような気になってくる」と話す人がいます。講習の趣旨は、安全教育やルール順守なのでしょうが…。

確かに、車を運転しなければ交通事故に遭遇する確率は低くなるでしょう。でも、世の中には車を運転しないわけにはいかない人も多いのです。それに、仮に公共交通機関だけの世の中になったら、味気ないんじゃないかな…。

このコラムの初回で多くの方々から反響をいただきました。感謝いたします。

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