歴史の重みを体感 見応えある洋風建築トップ10

豪華な邸宅、産業遺産も

旧岩崎邸庭園洋館

ランキングでは豪華な邸宅からクラシックホテル、近代産業遺産まで多彩な顔ぶれが並んだ。1位の旧岩崎邸庭園洋館を設計した英国出身のジョサイア・コンドルは日本近代建築の育ての親と呼ばれ、東京駅を設計した辰野金吾や、7位の京都国立博物館を設計した片山東熊らを育てた。

辰野金吾は日本銀行本店(東京都中央区)や西日本工業倶楽部会館(北九州市)といった洋風建築を手掛け、片山東熊は迎賓館赤坂離宮(東京都港区)など、宮廷建築の傑作が多い。

専門家の中では落ち着いた雰囲気が魅力の東京都庭園美術館(東京都港区)や、レトロ駅舎として名高いJR門司港駅(北九州市)、最初の宿泊客が明治天皇だった洋風ホテルの豊平館(札幌市)を推す声も多かったが、いずれも現在改修中のため、今回のランキングでは対象から外した。

明治村や北海道開拓の村、移築の洋館ずらり

現地に残せなくなった洋館を移築・保存する「洋館のテーマパーク」もある。

代表格は博物館明治村(愛知県犬山市)。東京ドーム21個分ほどの敷地に60以上の建物があり、20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテル中央玄関などが見られる。スタンプラリーのほか、レトロな郵便局から未来の自分に手紙を出したり、結婚式を挙げたりもできる。

北海道開拓の村(札幌市)には開拓当時の貴重な建物が集まっており、今は珍しくなった村内を走る馬車鉄道も人気だ。江戸東京たてもの園(東京都小金井市)にも洋風邸宅や店舗が立ち並ぶ。軽井沢タリアセン(長野県軽井沢町)には別荘として建てた洋館などが移築され、ペイネ美術館などのファンも多い。

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表の見方 (1)入館料(大人)(2)開休館(3)問い合わせ先電話番号(4)主なアクセス方法 6位と9位はホテル営業のため(1)(2)はなし

調査の方法 一般の人も実際に内部を見学しながら楽しめるお薦めの洋館を専門家に10カ所程度ずつ挙げてもらい、点数換算して順位を決めた。選者は次の通り(敬称略、五十音順)

伊藤隆之(舞台美術・写真家)▽内田青蔵(神奈川大学教授)▽奥村高司(サイト「洋館探訪」管理人)▽木原秀和(日本旅行)▽木村麻由子(JTB)▽鈴木博之(青山学院大学教授)▽なかだえり(イラストレーター)▽藤森照信(工学院大学教授)▽堀勇良(横浜歴史資産調査会理事)▽増田彰久(建築写真家)▽山口陽弘(近畿日本ツーリスト)▽米山勇(江戸東京博物館研究員)▽渡辺郁子(「洋館さんぽ」著者)

(注)ランキングの写真は各施設提供

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