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歴史の重みを体感 見応えある洋風建築トップ10

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NIKKEI STYLE

復元工事で開業当時の姿を取り戻したJR東京駅丸の内駅舎=写真=が注目されている。幕末から戦前にかけて建てられた「洋館」は東京駅以外にも各地にあり、一般の人でも内部を見られるお薦めの洋風建築を専門家に選んでもらった。


1位 旧岩崎邸庭園洋館(東京都台東区) 590ポイント
三菱財閥3代当主の岩崎久弥が明治中ごろに建てた。和洋併置型で「日本のその後の洋館のスタイルを決めた邸宅」(藤森照信さん)。「気品と威厳が漂う明治建築の代表例」(内田青蔵さん)で、設計は英国出身の建築家ジョサイア・コンドル。17世紀初頭の華麗な英国ジャコビアン様式の装飾が印象的だ。
 ▼見どころ 大階段の柱やホールなど、細部のデザインまでこだわりがある。生活の場だった和館やビリヤード場もあり、当時の岩崎家の日常を想像するのも楽しい。お茶席で抹茶やスイーツも味わえる。
(1)400円(2)年末年始休(3)03・3823・8340(4)東京メトロ湯島駅から徒歩3分
2位 富岡製糸場(群馬県富岡市) 430ポイント
明治政府がフランス人の設計で建てた官営の製糸工場。機械を備えた繰糸場や繭の倉庫などが並ぶ。「産業遺産があれだけの形で残るのは世界でもまれ」(増田彰久さん)。世界遺産登録に向け活動中。
 ▼見どころ 木の骨組みにレンガを積む独特の工法は日本と西洋の建築技術が融合したもの。ガイドの解説を聴くと、製糸場の歴史やフランス人技師、工員たちの当時の様子がよく分かる。
(1)500円(2)年末と1~3月の月曜休(3)0274・64・0005(4)上信電鉄上州富岡駅から徒歩15分
3位 グラバー園(長崎市) 340ポイント
長崎港を見下ろす高台に建つ幕末の英国貿易商たちの邸宅群。中でも旧グラバー邸は国内で現存最古の木造洋館とされ来年、築150周年を迎える。喫茶室として営業する旧自由亭ではダッチコーヒーが飲める。
 ▼見どころ 旧グラバー邸は木造の平屋建て。建物の周りに巡らせた開放的なベランダは風通しも眺望もよい。「旧リンガー邸や旧オルト邸とともにベランダを堪能してほしい」(堀勇良さん)
(1)600円(2)無休(3)095・822・8223(4)JR長崎駅から路面電車で石橋下車、徒歩8分

 

4位 旧前田侯爵邸洋館(東京都目黒区) 240ポイント
 加賀藩前田家16代当主の利為が昭和初期に建てた洋館。駒場公園の一角にとんがり屋根の塔とスクラッチタイル張りの外観が目を引く。内部の階段ホールや広間の彫刻も美しく、モダンな雰囲気。「日本にも安定した水準の洋館が生まれたことを示す傑作」(鈴木博之さん)。外国の賓客を迎えるための和館も一部開放している。
(1)無料(2)月火曜と年末年始休(3)03・3466・5150(4)京王井の頭線駒場東大前駅から徒歩12分
5位 旧開智学校(長野県松本市) 230ポイント
 開智学校は明治初期に住民の寄付などでできた小学校。校舎は木造で、しっくい塗りの壁にはガラス窓がはめ込まれ、中央には八角の塔がある。松本の大工が西洋を倣って試行錯誤した「擬洋風建築」の傑作。「教育熱心な土地柄が伝わる」(山口陽弘さん)
(1)300円(2)年末年始休、3~11月は第3月曜休、12~2月は毎週月曜休(3)0263・32・5725(4)JR松本駅から徒歩25分かバス
6位 富士屋ホテル(神奈川県箱根町) 220ポイント
 外国人御用達のクラシックホテルとして知られ、和洋折衷の本館や、西洋館、花御殿などが独特の雰囲気を醸し出す。「外観やロビーはもちろん、レストランも格別。一度は泊まりたい」(奥村高司さん)
(1)―(2)―(3)0460・82・2211(4)箱根登山鉄道宮ノ下駅から徒歩7分
7位 京都国立博物館(京都市) 210ポイント
 重厚な宮廷建築で明治中ごろに完成。「向かいの三十三間堂と見比べると対照的で面白い」(米山勇さん)。天皇の書がテーマの特別展示を開催中。平常展示館は建て替えのため現在は休館。
(1)1200円(11月25日までの特別展示)(2)月曜休(3)075・525・2473(4)京阪電鉄七条駅から徒歩7分
7位 綿業会館(大阪市) 210ポイント
 昭和初期にできた建物で、会員制の日本綿業倶楽部が運営。「外観は一見地味だがレストランなど内部は細部までぜいを尽くしている」(なかだえりさん)
(1)500円(見学のみ)、2500円(昼食付き)(2)公開は第4土曜のみ、要予約(3)06・6231・4881(4)御堂筋線本町駅から徒歩5分
9位 ホテルニューグランド(横浜市) 200ポイント
 昭和初期に建ちマッカーサーら多くの要人が滞在。レインボーボールルームは虹色の照明が天井彫刻を照らす。
(1)―(2)―(3)045・681・1841(4)みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩1分
10位 盛美館(青森県平川市) 190ポイント
 地元の名士・清藤盛美が造った回遊式の庭園に建つ。和館の上に洋館が乗る珍しい様式。
(1)400円(2)冬季は営業短縮、年末年始休(3)0172・57・2020(4)JR弘前駅から車で15分
10位 六華苑(旧諸戸家住宅、三重県桑名市) 190ポイント
 桑名の実業家、諸戸清六の邸宅で大正初期に完成。4層の塔屋を持つ洋館が日本庭園に映える。
(1)300円(2)月曜、年末年始休(3)0594・24・4466(4)JR桑名駅から徒歩20分かバス

豪華な邸宅、産業遺産も

ランキングでは豪華な邸宅からクラシックホテル、近代産業遺産まで多彩な顔ぶれが並んだ。1位の旧岩崎邸庭園洋館を設計した英国出身のジョサイア・コンドルは日本近代建築の育ての親と呼ばれ、東京駅を設計した辰野金吾や、7位の京都国立博物館を設計した片山東熊らを育てた。

辰野金吾は日本銀行本店(東京都中央区)や西日本工業倶楽部会館(北九州市)といった洋風建築を手掛け、片山東熊は迎賓館赤坂離宮(東京都港区)など、宮廷建築の傑作が多い。

専門家の中では落ち着いた雰囲気が魅力の東京都庭園美術館(東京都港区)や、レトロ駅舎として名高いJR門司港駅(北九州市)、最初の宿泊客が明治天皇だった洋風ホテルの豊平館(札幌市)を推す声も多かったが、いずれも現在改修中のため、今回のランキングでは対象から外した。

明治村や北海道開拓の村、移築の洋館ずらり

現地に残せなくなった洋館を移築・保存する「洋館のテーマパーク」もある。

代表格は博物館明治村(愛知県犬山市)。東京ドーム21個分ほどの敷地に60以上の建物があり、20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテル中央玄関などが見られる。スタンプラリーのほか、レトロな郵便局から未来の自分に手紙を出したり、結婚式を挙げたりもできる。

北海道開拓の村(札幌市)には開拓当時の貴重な建物が集まっており、今は珍しくなった村内を走る馬車鉄道も人気だ。江戸東京たてもの園(東京都小金井市)にも洋風邸宅や店舗が立ち並ぶ。軽井沢タリアセン(長野県軽井沢町)には別荘として建てた洋館などが移築され、ペイネ美術館などのファンも多い。

  ◇  ◇  ◇  

 表の見方 (1)入館料(大人)(2)開休館(3)問い合わせ先電話番号(4)主なアクセス方法 6位と9位はホテル営業のため(1)(2)はなし

 調査の方法 一般の人も実際に内部を見学しながら楽しめるお薦めの洋館を専門家に10カ所程度ずつ挙げてもらい、点数換算して順位を決めた。選者は次の通り(敬称略、五十音順)

 伊藤隆之(舞台美術・写真家)▽内田青蔵(神奈川大学教授)▽奥村高司(サイト「洋館探訪」管理人)▽木原秀和(日本旅行)▽木村麻由子(JTB)▽鈴木博之(青山学院大学教授)▽なかだえり(イラストレーター)▽藤森照信(工学院大学教授)▽堀勇良(横浜歴史資産調査会理事)▽増田彰久(建築写真家)▽山口陽弘(近畿日本ツーリスト)▽米山勇(江戸東京博物館研究員)▽渡辺郁子(「洋館さんぽ」著者)

(注)ランキングの写真は各施設提供

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