できる男のスタンダード講座

商談相手とバーベキュー 真夏のスマートな服装とは? プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

2019/7/22

■訪問する時間はわざと数分遅らせて

例えば「13時に来てください」と言われたら、何時に行くべきか? ビジネスマナークイズのようですが、どう思われますか? 会社訪問だと、ジャストタイムか、2~3分前が適切ですが、相手のご自宅でおもてなしをされる、という場合は逆に2~3分遅らせるくらいがちょうどよいといわれます。

人を実際に呼んだことがある方はおわかりと思いますが、おもてなしの準備というのはギリギリまで時間がかかってしまうことが普通です。少しだけ遅れて着くのは思いやりというわけです。ですから、早めに着いてしまったときは、周辺でも散歩して時間になって伺うのが礼儀であり思いやりと考えるわけです。

ちょっとした手土産は喜ばれますが、持っていくのを避けた方がよいものがいくつかあります。ある男性は、あまり考えずに有名店のわらびもちをお土産にしたら、1口ずつに切り分けて、1人分ずつに分かれた黒蜜ときな粉をその上にかけなければいけないものでした。その十数人分を用意した奥様の顔を悪くて見られなかった……という実話も聞いたことがあります。

このように、ただでさえもてなしの準備や献立の進行に忙しい相手方に余計な手間や気を使わせるようなものは選ばない、というのが手土産セレクトのルールです。例えば、切り分けなければいけないなど、ひと手間かかるお菓子や食料、花瓶を用意しなければならない切り花などは避けたほうが賢明です。

先方が用意したものとかぶる肉や野菜は、量が増えすぎて相手のせっかくの献立の予定を台無しにしてしまう場合があります。また、用意してくれたものより上等なものだとイヤミに感じられることもあります。

手土産は小分けされてそのまま手で食べられるようなものを=PIXTA

当日は食材や他のメニューなどが冷蔵庫や冷凍庫に入っている場合が多いため、ホールケーキや大量のアイスクリームなどを持ち込むと、置く場所が無くて慌てさせてしまうかもしれません。冷蔵庫や冷凍庫を占拠してしまいそうなものは、クーラーボックスで持ち込むなどの工夫があったほうがいいでしょう。

もてなす側は、用心して多めの量を用意していることが多いので、生ケーキや刺し身など、その日のうちに食べなければいけないものも避けておいたほうがいいですね。

好意はうれしくてもやはり迷惑感が先に立つことが多いようです。持っていきたいときは、事前に相手方に伺ってみることをおすすめします。

■手土産は献立を邪魔せず出す手間がかからないものを

逆に喜ばれる手土産は、相手の献立を邪魔せず、ちょっとした合間に役立つもので、出すのに手間がかからないものです。よく使われるのは小分けされてそのまま手で食べられるようなゼリーやチーズのアソート、保存が利くプチデザート、そのままテーブルに置いておけば食事しながらつまめるような小さなパンの盛り合わせ、食べやすい香の物などです。

また、オーソドックスですが、ワインやビール、ジュースなども喜ばれることが多いようです。その場合は、ラベルが個性的なワインビールや、ジュースだったらオーガニックなど、ちょっとその場で話題になりそうなものは印象に残ります。

いかがでしょうか。せっかくの楽しい懇親の場です。カジュアルながらも節度のある服装、しゃれた手土産でご自身を印象づけてください。そうそう、ハンカチ数枚もお忘れなく。屋外のバーベキューではつい手を汚すことも多いですから、自分で使う用と他人に貸してあげる用として持っておくといいですよ。

丸山ゆ利絵
ホテル西洋銀座やアークヒルズクラブなどを経て2010年、経営者などに「ふさわしい存在感」の演出方法を助言するコンサルティング会社、アテインメンツ(大阪市)を設立、代表に就任。15年、ビジネスマンに正しいスーツの着方を指南する「スーツ塾」を開講。 著書に「『一流の存在感』がある人の振る舞いのルール」(日本実業出版社)など。

「できる男のスタンダード講座」記事一覧

Latest