裁判員、「やってよかった」97% 辞退率は7割近く

裁判員裁判では裁判官3人と裁判員6人が参加する(東京地裁での模擬裁判)
裁判員裁判では裁判官3人と裁判員6人が参加する(東京地裁での模擬裁判)

市民が裁判に参加する裁判員制度が始まって10年を迎えたそうだけど、この制度で何が変わったのかしら。判決に関わるのは大変だし、プレッシャーも感じそう。どんな効果があったのかしら。

裁判員制度が始まった理由や10年間で起きた変化について、海老沢亜希子さん(33)と鈴木恭子さん(53)が坂口祐一編集委員に聞いた。

――裁判員制度はどんな制度ですか?

裁判員制度は2009年5月に始まりました。殺人など重大な刑事事件が対象です。裁判官3人と裁判員6人で有罪か無罪か、有罪の場合はどのような刑かも決めます。

裁判員は20歳以上の有権者から無作為に選ばれます。19年3月までに補充裁判員も含め約9万人の市民が参加しました。以前は私たちが直接司法に関わる機会はほとんどありませんでした。裁判に市民が参加する制度を持たない日本は少数派だったのです。

――市民が裁判に関わることの意義は何ですか?

1990年代に司法改革の動きが盛り上がり、裁判官だけの裁判に批判が高まりました。再審無罪が相次いだことも背景にあります。

それまで刑事裁判は月に数回といったペースで、判決までに時間がかかっていました。また供述調書など膨大な資料をもとに、司法のプロ同士が専門用語でやりとりするような場でした。これでは市民から遠い存在になってしまいます。裁判員制度は専門家だけで完結する司法の「ムラ社会」に風穴を開けました。

ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧