青い空、白い雲、そしてプールにビーチ。夏ともなれば週末のデートコースはリゾートエリア。「お待たせ」とビキニ姿で脱衣所出口。その瞬間、想像外の衝撃が女性を襲うのも、そう、実はこれまた夏の風物詩なのです。彼女の目の前には、いつもはダンディーな彼の、なぜかはっちゃけ感満載の水着姿。「……!?」と戸惑ったその次の瞬間、そう彼女はすべて悟るのです。「……見なかったことにしなければ」と。思い出作りにきたけれど、水着の部分だけメモリー消去。何ごともなかったかのように、精いっぱいの優しい笑顔を浮かべます。
そう、実は男性の水着姿は、女性にとっては良い思い出にならない率がナンバーワンのアイテム。でもなぜ、男性の水着選びは、女性の心をかき乱すのでしょう。「それって、年齢的にお腹(なか)が出てるとか、皮膚がたるんでるとか、そういう体形問題でしょ」という男性の意見も、はい、ごもっとも。けれど、自分がつきあってる男性が、ジョージ・クルーニーでも、レオナルド・ディカプリオでもないのは、女性だって百も承知。
■壮年男性のお腹がぽっこりしているのは当たり前
仕事に脂が乗った年齢の頃には、ぽっこりしていて当たり前、ゆるんできても当たり前のこと。経年変化はある意味、お互いさまなことなのです。いえ、むしろ、経年変化を生かした方向性の水着であれば、それは女性にとってウエルカム。くだんの彼女にしてみても、そんな水着姿であれば、そっとその腕に自分の腕をからめて歩くのです。
けれど、現実は壮年の魅力を台無しにするチョイスをする男性が多いのも事実。青い空、白い雲の夏の勢いがそうさせるのでしょうか。妙にテンションの高い色や柄、かと思えば妙にテンションの低すぎるずるりんロンパンなど、どれもこれもが……そう“若造”。若造と混じるのではなく、若造と一線を画してほしい。好感度が高いほど、女性は男性の水着に、そんな特別な存在感を求めるのです。
では、壮年の男性の水着で、女性の心の鐘を鳴らすのは、どんな水着でしょう。答えは、そう“貫禄水着”。抑えの効いたシックさと、格上感の伝わる選びで、周囲の青年たちより一枚上手な存在感を与える、それが“貫禄水着”です。例えるなら、リゾート地でのイタリアンダンディーな方々でしょうか。酸いも甘いも知っている人間的魅力と力強さ、そんな“頼れる男”のイメージの水着なのです。
「オッケー、貫禄ね。でもどうやって選べばいいのよ」というのは、はい、週末デート目前の男性の当然なご質問。確かに、売り場には、あふれんばかりに種類が豊富な水着たち。でも、ちょっとしたセレクトのツボをおさえれば、シンプルなアイテムだけに実現が即可能です。この週末だって間に合うのです。
というわけで、集めてみました貫禄~な水着たち。大人の男性が手にすべきはこちらです!