何事も重要な20%を優先し考えよ 仕事効率化の法則第30回 パレートの法則

同じように、上位20%のヒット商品で、会社の利益の80%をカバーしている、とも言われています。これも、50冊ほどある私の著書の印税を過去3年分調べてみました。結果は、上位20%の本で全体の72~77%を占めていました。

その他にも、全体の80%の販売を20%のセールスマンが担っている、顧客からのクレームの80%を20%の顧客が占めている、製品不良の80%は20%の部品から起こっている、などなど。ビジネスの至るところでパレートの法則が働いています。

さらに、つき合いの80%は20%の人で占めている、一日の時間の80%は20%の活動に費やしている、稼いだお金の80%は20%の事柄に費やしている、といったように日常生活でも見られます。こんな風に幅広く応用できるところが、パレートの法則の魅力です。

どうでもよいことは、どうにかなる

重要な20%から全体の80%が生み出されているとしたら、そこに資源を集中するのが効率的です。そうしないと貴重な時間を有効に活用できません。

残りの20%は切り捨てるか、他の人に任せるのが賢明です。少なくとも、優先順位を下げて、時間が余れば手をつける、という程度にすべきでしょう。

たとえば私は、講演や研修の仕事は、上位20%のクライアントから順にスケジュールを振り当てるようにしています。大して重要でない依頼にピンポイントで予定を押さえられると、身動きが取れなくなってしまうからです。

著書においても、講演や研修の副読本として推奨するのも、回転のよい20%の本ばかりにしています。たしかに、80%の売れ行きの悪い本の在庫を減らしたいという気持ちもあります。しかしながら、売れている本がさらに広がっていくことを狙うほうが、売り上げの点では得策です。

パレートの法則を活用する秘訣は、「100%完全を目指さない」ことです。すべてを完璧にこなすことなんて不可能。そんなことをやっていると、貧乏暇なしになり、いくら時間があっても足りません。

「物事は80%で十分」「どうでもいいことは、どうにかなる」という気持ちを持たないと、肝心なことができなくなります。それは悪いことではなく、本来すべきことに集中するために必要な習慣だと割り切るようにしましょう。

ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧