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知らないと大変!ビジネス法則

成功は運か実力か見極めよ 仕事に役立つ確率の常識 第29回 大数の法則

2019/6/12

それを100回、1000回、10000回と繰り返していくと、どんどん1/2の割合に近づいてきます。このように、サンプル数を増やすこと、理論的確率に収束していくのが大数の法則です。

本題はここからです。もし、表か裏かに賭けていて、見事に連続10回当てたとしましょう。ここで「勘がよい」「ツキがある」と思ったら大間違い。偶然に当たっただけです。その証拠に、続けてやっていると、いずれ外れることが多くなり、トータルすると必ず半々になります。大数の法則が働き、せっかくの勝ちもどこかで失ってしまいます。

つまり、ギャンブルに勝つための唯一の方法は、大数の法則を働かせないようにすることです。「せっかくツイているのにもったいない」と思わず、勝ち逃げをするのです。これに勝るギャンブルの必勝法はありません。実践するのはとても難しいですが……。

■希代のヒットメーカーだったのに……

この話をビジネスに当てはめて考えてみましょう。人々の欲求が飽和した現代社会は、何が当たるか分からない不確実な時代です。そんな中でも、次々とヒット商品を世の中に送り出す、「ヒットメーカー」と呼ばれる開発者やプランナーがいます。

だからといって、本人の才能と努力だけでは、ヒットは生み出せません。運や偶然の要素も少なからずあるはずです。必ず確率的な部分が含まれていると考えるのが自然です。

そこに気づかず、「天賦の才がある」「ヒットの法則を会得した」とうぬぼれていると、いずれ足をすくわれます。それどころか、「いくら出しても当たらない」「なぜ、前のようにいかないの?」とスランプに陥る恐れがあります。大数の法則が働いて、ラッキーばかり続かないからです。

つまり、いつまでもヒットメーカーでいたければ、幸運の女神に見放されても成功できる力を身につけるしかありません。真のプロフェッショナルを目指すわけです。

それが難しければ、「ぜひ、次もお願い」「やはり君でなければ」という声を押し切り、あっさりとステージから降りることです。勝ち逃げができれば、伝説のヒットメーカーとして名を残すことができます。ヒットを踏み台にして、新たな仕事にチャレンジするほうが賢明となります。

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