成功は運か実力か見極めよ 仕事に役立つ確率の常識第29回 大数の法則

もうかるギャンブル、もうからないギャンブル

日本はまさにギャンブル大国です。パチンコをする人が約1000万人、総売り上げが20兆円近くもあります(「レジャー白書2018」)。この他、競馬、競輪、競艇など賭けごとにことかきません。宝くじやサッカーくじも立派なギャンブルです。

ところで、数あるギャンブルの中で、どれが一番もうかるかご存じでしょうか。それも知らないとやっているとしたら、まさに金をドブに捨てることになりかねませんよ。

仮に、1万人の人が総額で1000万円を競馬に賭けたとしましょう。レースの結果に応じて、集めた賭け金が勝った人に分配されます。その時に、主催者が手数料(利益)を300万円差っ引けば、分配金の総額が700万円になります。これを還元率70%と呼びます。還元率を見れば、どのギャンブルが割がよいかがすぐに分かるのです。

実は、一番もうからないのが還元率45%程度の宝くじです。分かり易くいえば、買った時点で半額以上寄付しているわけです。そのせいか、宝くじの売り上げは下落傾向にあります。

それに対して、競輪・競馬・競艇は75%あります。さらによいのがパチンコで、85~90%くらいだと言われています。一番高いのが、ルーレットやブラックジャックといったカジノのギャンブルで、なんと95%以上にもなります。

もちろん、これはギャンブラー全員の平均であって、500%の人もいれば、10%の人も現れます。しかし、長く続ければ続けるほど「大数の法則」が働き、ツキの有る無しに関わらず、いずれこの数字に収束していきます。ここが今回のお話のポイントです。

ギャンブルの必勝法を知っていますか?

「大数の法則」は統計学(確率論)の基本定理の一つです。

たとえば、コインを投げて、表や裏が出る回数をカウントしたとしましょう。確率は1/2であり、同じ数だけ表も裏も出るはずです。ところが、10回くらいだと表ばかり連続して何度も出たりして、回数に偏りがでてしまいます。

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