女がときめく男の装い

この夏狙うは一芸ポロ 小粋なこだわり、視線くぎ付け ファッションディレクター 清水久美子

2019/6/9

■大人の余裕が見え隠れな、チラリのスエード遣い

例えばゴルフやドライブなどアウトドアの楽しみが増えるのが、夏の週末。そんな時に選んでほしいのが、こちらのポロ。ボタンホールの裏を返せば、チラリ、なスエード遣い。根が紳士なポロシャツに、ワイルドな男性らしさの風味がトッピングされ、見えた瞬間の、その不意打ちの男らしさのディテールに、女性のトキメキセンサーはオン。周囲にもそれとわかる熱い視線で、そのポロシャツ姿を思わず二度見してしまいます。

優し~く押し洗いすれば盤石のメンテナンス。メガネと組み合わせれば、ワイルドx知的、とこれまた女性が好きな雰囲気が醸せます ポロシャツ税別23,000円(ハケット ロンドン/ヴァルカナイズ ロンドン)

しかも、女性は夏のレザー遣いに実に敏感。夏に”あえてのレザー”の小粋さは、ジョージ・クルーニーたちが毎日バーベキューしてるかのような、アマルフィーの別荘など海外リゾートのようなファッション感覚を連想させ、「……やるわね」と、そのときめき度をさらにアップ。ゴルフクラブを片手に、暮れなずむグリーンで来週末のスケジュールもがっちり抑える決心をします。

けれど、「ええー、スエードってお手入れどうするの?」という、高温多湿の日本の夏にはごもっともなご意見もはい、ありましょう。けれど、こちらのスエードは、人工スエードなので、その点も抜かりなし。自宅でのお洗濯が可能ですので、だからこそ惜しげもない風情でアウトドアで着られるという次第。女性に例えれば、実に才色兼備な一品なのです。夏は短し、恋はな・ま・も・の。迷う前に、即購入で、夏の好感度を奪ってみましょう。

■いわばポロシャツ界のタキシード

ポロシャツといえば、必ず名前が上がるのが、ジョン・スメドレー。様々なバリエーションのポロシャツが揃っておりますが、女性目線で断然おすすめなのが、アイシスという形。通常ポロシャツの襟は直線的なフレンチカラーが多いのですが、アイシスのそれは、ニットの減らし目技術を駆使したイングリッシュポロカラー。

その起源は優雅な時代のテニスシャツ。1970年代から変わらぬ人気の型なのです ポロシャツ税別26,000円(ジョン スメドレー/リーミルズ エージェンシー)

優美な曲線のこの襟は着ている人の顔にダンディーな柔和さを加え、実にエレガントな印象にする一芸があります。加えて、注目なのが、その袖丈。通常の鹿の子のポロよりも、やや長めですが微差は大差。このちょっと長めの袖、というのが、実にクラシカルなエレガントさを、洗練された大人の男性の雰囲気を醸す結果になるのです。

なので、夏の夜、ホテルのバーなどに女性をエスコート、といった特別なシーンも実にサマになるのがこちらのポロシャツ。シーアイランドコットンのニットならではの、とろみのある優美なドレープは通常のポロにはないドレッシーな雰囲気をたたえ、これはもうポロシャツ界のタキシード。おしゃれをしてきた彼女も、ちょっと鼻が高くなるような、そんな紳士な一着なのです。この一着を揃えておけば、夏の恋はもう盤石。「……ね、もう一杯いい?」と、暑い、いや熱い時間を堪能できます。

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